僕は福井県あわら市で生まれ育ちました。自宅の目の前は田んぼが一面に広がる環境で、デザインの「デ」の字もない場所でした。(笑) 田舎だったので、8帖ほどの一人部屋を与えられていて、勉強が大嫌いだった僕は、テスト期間になる度に部屋の模様替えをしていました。毎週のように、ベットや机の配置が変わっていましたね。

また、高校卒業後の進路に悩んでいた頃、コンビニでもインテリアの雑誌が並ぶようになりました。それを見るうちに、単純に「インテリアデザイナーってカッコいいなぁ」と安易な考えで、大阪にあるデザイン専門学校のインテリアデザイン科に進学することにしました。

ただ、専門学校は、何をやっているのか良くわからないまま、とにかくがむしゃらに過ごした2年間でした。 しかし、一番肝心な「デザインをもっと好きになること」ができる場でした。

卒業後はデザイン事務所に入りたかったのですが、それは叶いませんでした。専門学校を終えただけの自分がいきなり挑戦できる場所ではないと思い、応募すらしなかったのです。

そして、学校内にある求人をところ構わず応募したところ、内定をもらう事ができた会社は求人票に「設計・施工」と書いてある会社でした。正直、その意味すら分からずに入社しました。

すると、そこでの仕事は、いわゆる現場監督でした。しかし、現場監督と言っても手伝えることは掃除と雑用だけ。ヘルメットをかぶり、ホコリまみれになって、職人さんに怒鳴られて過ごす毎日でした。

特に、年に2回ほど訪れる繁忙期が大変でした。真冬に家に帰れない日々が続き、完成してないお店のフィッティングルームで、寒さをしのぐために工事現場の照明器具を抱いて寝ていた事もあるほどだったのです。