幼少期から神奈川県で育ちました。中学生あたりから数学の面白さに気づき、大好きになりました。教科書に載っている問題はすべて人間が作ったものだから必ず解けるはず。正解があるのにその正解までたどり着けないのが許せない。そんな負けず嫌いな性格ゆえ、難しい問題をひたすら解き続けていました。

高校に入り、数学への情熱はさらに強まります。学校の部活には入らず、社会人のクラブチームに入って土日にサッカーをしていたので、平日の放課後は時間がありました。家に帰るとまずは仮眠を取り、晩ごはんを食べた後は、深夜まで数学の問題を解き続けていました。たくさんの問題を解くこと、違う解き方を見つけることが好きでしたね。

将来は数学の先生になりたいと考えていました。小学校の担任が生徒に真剣に向き合ってくれる良い教師で、その情熱に打たれて「教える仕事っていいな」と思ったんです。教えたい教科は、もちろん数学でした。

大学では教職課程を履修しながら、さらに数学を本格的に勉強しました。高校までと違い、問題を解くのではなく、理論や定義、現実世界でどう応用するかがテーマでしたね。

学部内で誰よりも勉強した自信がありました。昔から周りに数学に苦手意識を持つ人が多く、数学が得意なことは、自分にとっていつか強力な武器になると感じていたので。

大学卒業時には教員への道と進学を迷いましたが、進学を選びました。「教える」ことはいつでもできるけれど、数学の根本をしっかり学ぶ時間は今しかないと思ったんです。自分の武器をより強力なものにしておきたいという「下心」もあったかもしれません。