東京都大田区で生まれました。幼少期は、分別のある、極めていい子でしたね。わがままを言わず親や先生の言うことをよく聞き、学級委員もする優等生。内向的だけど別け隔てなく、いじめられっ子にも人気がありました。

4歳上の姉の勉強を隣で見ていて、丸暗記も得意だったので同級生よりも勉強ができました。それでいて体育も得意で。要領が良く、何でもできたんですよね。

小学校卒業後、なんとなく中学受験をして、中高一貫の進学校に入りました。中学では硬式テニスに打ち込みました。姉がやっていたのと、周りで流行っていたのがきっかけです。部活の他に地元のテニスクラブにも入って、毎日練習していました。全国大会に出たり、個人でも大会でシードになったり、成果も出ていました。

ところが、高校1年生の時、テニス部をクビになりました。校外のテニスクラブやバンドで忙しくて、部活の練習にあまり出なかったことが理由です。クビを告げられて、最初は真っ暗になっちゃいましたね。ショックでした。

それでも、すぐに「引退までそもそもあと1年だったし、他でもテニスはできるし、いいや」と考えるようになりました。やりきりたいという気持ちが全然なかったんですよね。ある程度何でもできると、ハングリーな意識がなくなるんですよ。強烈に「これだ!」という想いがなくて。本気を出す習慣がありませんでした。

部活を辞めてからは、バンドをしたり大学生とつるんでダンパに通ったり、ただれた生活をしていました。そのまま卒業を迎え、一浪して大学に入りました。理系科目が苦手だから文系。偏差値表を見て、なんとなく経済系の学部に決めました。

大学入学後はまた内向的になりました。みんなが始めるコンパとかダンパとかは高校の頃にやっているわけですよ。それを見て、急にいろいろなことが嫌になっちゃった。テニスサークルも入ったけれど、少し腰を痛めて休んでいるうちにやる気がなくなっちゃって。

授業に全然出ず、バンド、バイト、デートの毎日でした。友達と会うのも嫌で、なるべく学校には近寄らないようにして。自意識過剰なんでしょうね。俺がバカだとか何も考えていないとか、見透かされるのが嫌で。

大学の間ずっとやる気がなくて、自分で何も掴みに行かず、居心地良く過ごせる社会とか、何かきっかけが降ってくるのを待っていました。