マーケティングの本質を、人生を紡ぐ力へ。
一人一人異なる力を、生かし合える世界に。

#自分の肩書きで生きる#運命を変える出会い#海外で生きる#人を応援する
「ピープルブランド・キャリアマーケター」として、人の能力や魅力を育て、可視化し、未来を編む力として発揮する機会をつくる内藤 さん。「その人ならではの価値を生み出す力に」「人生の転機を後押しする力となりたい」という強い想いは、どのように生まれたのでしょうか。お話を伺いました。
「楽しい」を生み出す
生まれは福岡県です。父が転勤族で、幼稚園のときに東京に引っ越しました。外で遊ぶことも好きでしたが、休み時間は教室の中で、友達と何か作ることが好きでした。自分のノートでロールプレイングゲームや漫画を描いたり、ファミコンに燃える、おとなしい性格でした。
そんな私が、小学5年のとき、初めて大きな喧嘩をしました。しかも相手は、学年を牛耳っていた同級生。「俺らはこっち、お前らは向こう」みたいな、クラスの中で一線を引くような雰囲気に日頃から違和感を抱いていて。どっちが上とか、そういうのは間違ってると思ってたんです。ある時、それが限界を超えて、「ふざけんな!」って、校門の前で同級生と喧嘩に。(笑)
すると次の日から、向こうの接し方が変わったんです。上から目線だった同級生が対等に接するようになって、見えない壁が溶けたみたいでした。良い雰囲気を生み出せたんです。自分が間違っていると感じたことに対して行動を起こして、初めて他者に向き合った瞬間でした。
初めて好きな子ができたのもちょうどその頃でした。その子を笑わせるのが楽しかったんですよね。なんかちょっと工夫を加えたり、奇想天外なことをしてみたり。そういう出来事が重なって、場を作るとか、みんなで楽しむのって好きだなという想いが芽生えました。
中学2年生で、渋谷から埼玉の田舎に引っ越しました。転校したばかりの頃はかなり落ち込んでいましたね。今まで築き上げてきた最高に楽しい仲間・部活・遊び・恋愛、全てが リセットされたからです。
でも、新たな環境にいくときこそ、「新たな友人と楽しい時間をつくりたい」という気持ちは変わらず強く持っていたので、色々な企画を立てました。例えば、合唱祭が盛んな学校だったんですけど、男子って合唱とか照れくさいから練習しないじゃないですか。だから、掃除の時間に流れている静かな曲を、カラオケで人気の曲に変えて、自然に歌える環境をつくって、歌の練習を楽しくできるようにしたり。課題曲の歌詞を印刷して学年全員に配布して、「どのクラスが一番上手いか対抗戦だ!」って盛り上げたり。
そういう風に、ちょっとした工夫とか仕掛けでみんなを盛り上げることで、自然と同級生同士の繋がりが強まったし、自分の成功体験にもなりました。やっぱり何をやるにも、楽しくやれば、より良い結果になるし、みんなハッピーだよね、って実感しました。どんなにいがみあってる人たちがいても、お互いの「楽しい」を繋ぎさえすれば上手く行くってことを学んだんです。「Practise makes perfect」という英語のことわざのアレンジで「Smile Makes Perfect」をメールアドレスにしていました。「パーフェクトな状態は、みんなが笑っていることだ」と。ちょっと照れくさいけど、私の座右の銘でした。