「究極の娯楽」が、僕の仕事です。

「Get Amazing Music Experience.」というコンセプトのもと、ワンクリックで音楽体験を購入することができるアクティビティコマース・マーケットプレイス“BANANA”を運営する西木戸さん。「ふわふわしたロマンチストぶってる、よくいる若者」だったと話す学生時代を経て、「好き」を仕事にしていった背景とはいったいどんなものだったのでしょうか

西木戸 秀和

にしきど ひでかず|音楽体験のアクティビティコマースサービス運営
音楽アクティビティコマースBANANA、プレイリスト×写真のSNS"SOUNDTRCKを運営するサメ株式会社の代表取締役を務める。

BANANA
SOUNDTRCK

心の拠り所は音楽でした


福岡県の炭坑町で生まれ育ちました。
中学時代はサッカー部のキャプテンで、地区の選抜チームにも所属するなど、
地味に運動ができる子でした。

高校は同じく地元の総合高校に通いました。
その地域では「進学するならここだよね」というような暗黙の了解の公立高校が一つがあったのですが、
僕はもちろん落ちまして。
そんな背景もあり、キラキラした高校生活は過ごせなかったです(笑)。

炭坑町ということもあり、血気盛んな地域だったのですが、
僕の学校も、廊下を原付で走るような学校でしたね。
部活には入らず、仲がいいのは席が近い4人だけ。

もっぱら、心の拠り所は音楽でした。

当時はオルタナティブやシューゲイザーやらテクノやらをを好んで聴いていました。
従兄弟のお兄ちゃんの影響で、小学生の頃にセックスピストルズに触れて、
周りと比べると変わった音楽を聴いてたのかもしれません。

音楽への関心からライブハウスやクラブに出入りしてて、地元の洋服屋のコミュニティにも出入りするようになり、
学校はつまらないけど、15歳から18歳は楽しかったです。

将来のことなど全く考えておらず、強いて言えば、お金持ちになりたいというくらい。
外の世界が遠くに思えた、典型的な「若者」でした。

どうしようもない普通の大学生でしたよ


高校を卒業してからは東京の大学に進学しました。
町を出ようと受験をし、受かった中で偏差値が一番上の大学に行くことにしたんです。
大学入学後は部活やサークルの新歓にたくさん行ったのですが、自分には合わなかったですね。
なんだかみんなで溜まっているのが苦手だったんです。あとになってそれもできない自分に恥ずかしくなって、
心を開いていくんですけどね(笑)
結局どこにも所属せず、クラブにてDJやら舞台の音楽制作を行う日々でした。

当時はとにかく自由に過ごしていて、あまり将来のことも考えていませんでしたね。
音楽を通して、メディアアートやインターネットへの関心も高まっていきました。
テクノロジーと広告の交差点で働けたらいいな、それって広告代理店?くらい漠然と思っていた程度でした。

言ってしまえば親の金で遊んでいた、ドラ息子でしたよ。
ハングリーさがなくて、ここではないどこかを信じて、世の中に斜めから文句を言う
よくいる若者です。(笑)

就職活動の時期はなんとなく企業を受け、広告代理店やSIerの内定を頂きましたが、
自身を納得させきれなく、辞退しました。

実家が商売人一家だったこともあり、ぼんやりとですが、商売哲学のようなものが根底にあったんですよね。
まずは「好き嫌い」次に「善し悪し」最後に「儲かる儲からない」が来る。
だからこそ、自分が好きでないことはやらない、という思いがあったんです。

結局、大手の事業会社から独立した方が作った事務所にたまたま出会って、そこで卒業前からバイトをすることになりました。
当時は社長とアシスタントの方と犬しかおらず、何をやるかも決まっていない会社でしたが、
直感的に、空気感や人の雰囲気や犬の存在でそこで働くことに決めたんですよね。

在学中のバイトから始めて、卒業後はそのまま働くことに決めました。

よくよく考えるとこの時がスタートアップな環境を自然と選んだ瞬間でした。

自分じゃなくてもできる・自分だからできる


働きだしてからは、マーケティング支援の事業に従事し、
リクルートの代理店営業や、採用の支援等を行っていました。
自らを「竹槍部隊」と称して、泥臭く働いていました。飛び込み営業とか超得意です(笑)
全国の代理店の中でのMVPをいただき、成果も出ていました。

結局、5年間働いた後に、デジタル領域への関心からフリーランスに転身し、
前職の延長の仕事や、インターネット広告・マーケティング領域の仕事をしていましたね。
すごくありがたい環境で、たくさんの学びと気づきと、修行になりました。
今につながる出会いやキッカケもたくさん頂きました。

そんな時、ちょうど世にスタートアップブームが起きていたんです。

近くで大きな潮流を感じる中で、何だか自分でもできることがあるんじゃないかと思ったんですよ。
フリーランスになってみて仕事は楽しいものの、
自分じゃなくてもできることをやり続けていいのだろうかと疑問があったんです。
どんどん抑えられなくなって、サービスを作ってみようと思うようになりました。

当時、卒業後もライフワークとして音楽の仕事を手伝っていたので、
「あらゆる人が表現者であるべき」という思想のもと、
“SOUNDTRCK”という、写真と音楽のプレイリスト共有サービスを作ることに決めました。

始まりこそ、フリーランスの仕事の一環のような形でしたが、
運営するうちに徐々に熱量も上がっていったんです。
もっとちゃんとやりたいという気持ちや、だらだらやっていくことへの危機感がありました。

教わった哲学にも当てはまっていたんでしょうね。
法人化し、主軸を移すことに決めたんです。

究極の娯楽品


現在は、SOUNDTRCKの中で予定していたイベント参加の機能を“BANANA”という名前のサービスとして切り出し、
リアルの場でのサービス提供に注力しています。

具体的には、ワンクリックで音楽体験を購入することができるマーケットプレイスとして、
行ってみたいフェスやクラブに一緒に行く仲間を見つけることができる、
新しい音楽体験の場を作っています。
始まってやっと半年なので、まだまだ熱狂の最中ですね。

学生時代から、ずっと音楽に心動かされてきました。
人の心から不安を取り除くものを娯楽だとすると、音楽は「究極の娯楽品」だと思うんです。

音楽は、究極を言えば無くていいものです。
でも、生命や経済の危機に瀕し、絶望した時、救いになるのも音楽だと思うんです。

そういうものが文化として軽視されていっているのが微妙だと思うんですよね。
生み出す人が評価されて、素晴らしいコンテンツがもっと流通し合う世界にしたいんです。

将来は、音楽体験を望む瞬間に手に入れられるような世界にしたいと思っています。
地球規模で1つのクラブやフェスティバルの会場になるような世界です。

2014.05.05

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