週末は自分を見つめ直すのが、カッコいい大人です。

自分のことを振り返り、気づきを得るための「リフレクション」というワークを推奨・展開する中島さん。今の活動を始めるキッカケとして、「人生が変わった」と思える出会いがありました。

中島 久樹

なかじま ひさき|リフレクションデザイナー
自分のことを振り返り、気づきを得るための「リフレクション(内省)」のワークショップを行う
マナビクリエイトの代表を務める。

フライデーリフレクション

「やってみればいいじゃん」


中学・高校と、何かに打ち込んだ事がなかったような気がします。
部活はずっとサボり魔で、高校3年になって、同期に「いいかげんにしろ」と怒られるほどでした。

大学に入ってからも、いわゆる普通の大学生で、サークルやバイトの繰り返しでした。
授業にも行かず、友人に変わりに返事をしてもらうような学生でしたね。
塾講師のバイトをしており、人に教える事が楽しかったので、漠然と将来は塾や予備校の講師になろうかな、と思っていました。

大学3年までそんな調子だった私に、転機が訪れたのは、研究室に入った頃でした。
ある先輩との出会いで、ものすごく感化されたんです。

自分の軸を持っている人で、すごくカッコよかったんですよね。
一緒に過ごすようになり、色々な場につれて行ってもらい、だんだん触発されていくようになりました。

今でも覚えているんですが、
その先輩と定食屋にいるときに、こんなことがしてみたいと雑談をしていたことがあったんですよ。
当時の私は、「でも、やってもできないよね」とか「でも、結果は見えてるよね」というのが念頭にあるようなタイプだったんですが、
先輩から、

「やってみればいいじゃん」

と言われて、ハッとしたんですよ。
シンプルな言葉なんですが、自分は何も行動していないんだと気付かされたんです。

その時の情景までハッキリ覚えていますよ。

すごくもったいない


大げさに聞こえるかもしれませんが、それから生活が180度変わったんですよね。
なんというか、毎日楽しくて仕方なくなったんです。
とにかく研究が楽しくなって、注力するから成果も出て、
好循環が起こっていたんですよね。

ある時、夜中まで研究室にいた時に、あまりに幸せすぎて、

「神様、お父さん、お母さん、本当にありがとう」

と感謝したことがありました。(笑)
それくらい充実していました。

自分が楽しめるようになって気付くのですが、
周りが皆、そうやって充実している訳ではないんですよね。
まだ学生でいたいとか、就活に役立ちそうだからとか、惰性のまま研究室にいる学生は、すごくつまらなそうでした。

自分も少し前までそんな学生だったからこそ、すごくもったいないと思ったんです。
自分の好きな事で、周りの人に貢献できるのはすごく幸せな事でした。

他の人にもそう感じられたらいいのに、純粋にそう思ったんです。
そういった背景から、次第に教育に関心を持つようになりました。

大学院を卒業する際、このまま研究を続けて研究者の道を進むか、
教育に携わり、一人一人が自分の在り方について考えるキッカケを作るのか、
すごく悩んだんですよね。

でも、最終的には、社会により大きなインパクトを与えられると思い、教育に携わる事に決めました。

大人をカッコ良く


卒業後、就職したのは、関西にある学習塾を運営する企業でした。
子供に対して、自分で物事を考える事の楽しさを伝えたいと思ったんですよね。

入社後は、教育の総合プロデューサーとして、色々な仕事をさせてもらいました。
でも、ある壁にぶつかってしまったんです。

子供は大人を見て育つんですよ。

だから、周りの大人がカッコ良くて、毎日を楽しんでいないと、子供もかわらないんです。
それに気付いてから、まずは大人が自分を磨きカッコ良くなる手伝いをしようと思い、転職をしました。

転職先は社会人が自ら学べるような空間を提供する企業で、
実際の店舗に立ち、多くの大人に影響を与えられるよう、必死に取り組みました。
手応えはあったのですが、このような意味のある場をもっと広げていきたいという思いが強くなって来たんです。

最終的には、お店だけにとどまりたくないという思いから、半ば勢いに任せて独立することに決めました。
やってみようと思ったことを、「やってみた」んです。

自分では気付かない部分を考えるキッカケ


独立してからは、個人事業主と名乗っていましたが、実質フリーターのようなものでした。
ワークショップなどの場作りを行ったり、大学で授業を行ってみたり、まちづくりのプロジェクトに携わってみたり、
これだと思うことを、1年ほど色々やってみました。

そのうちの一つが、「リフレクション」という、自分のことを振り返るキッカケをつくるワークでした。
実は、前職時代から、このワークを作って色々な人に提供したいと考えていたんです。

1社目で働いていた頃、育て上手な、素晴らしい上司に恵まれました。
私が失敗したり、仕事で揉めたりすると、すごく良いタイミングで、
「今日、飲みに行きたいんじゃないの?」と言ってくれるんです。

そして飲みに行った先で、私に色々な角度から問いかけてくれることで、
自分では気付かぬ事を考え始めるキッカケになり、本当に良い気づきが得ることができました。
実は、大学時代の先輩も同じで、私に気づきを与えてくれるような問いをしていただけたんです。

僕の人生は、尊敬できる人に出会い、自分のことを考えるキッカケをもらったことで変わっていったんだと思うんです。

それらの経験を通じて、自分だけでは気付かない部分を、他人を介して、気付ける仕組みを作ることは、
すごく意味があるんじゃないかと思い始めました。

こういった背景から、毎週金曜日の夜に「フライデーリフレクション」と題して、
多様な人と、自分について考える場を作り、運営を始めたんです。

何度か続けていくうちに、ワークとして非常に面白そうだし、いけそうな手応えがあったんですよね。
独立して1年、色々試した結果、「リフレクション」に注力する事に決めました。

変化していく人が強い


これまで1年間、何に注力しようか準備して来たので、
これからは、一人でも多くの人がリフレクションに触れるような機会を作っていきたいですね。

これからの世の中、変化していく人が強いと思うんです。
変化するためには、今自分が置かれている状況を定期的に考える作業が必要だと思っています。

ところがそういう機会・場を意図的に作っている人は多くない。
だからこそ、定期的に自分を俯瞰し、どうあるべきかを考えるキッカケを、多くの人に提供していきたいです。
金曜日になると、全国何百カ所で「フライデーリフレクション」が行われているのが理想ですね。

一人一人が自分にとっての在り方を考えることで、人生はもっと豊かになると思うんです。

大人が毎日を楽しんでカッコ良くいれば、それを見た子供の考え方も変わる。
大げさな話かもしれませんが、それって人類の文化ステージが一歩進んで、
きっと地球にとっても良いことにつながっていくんじゃないかと思うんです。

変化という意味では、私個人も変わっていくつもりです。
30代でリフレクションの仕組みをつくり、40代でエネルギーの研究者に戻ろうかなと思っています。

気付いたら、やりたいことだらけになっていました。

2014.03.29

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