私は山口県光市に生まれました。小学から高校の間、バスケットボールに熱中し、部活漬けの毎日でしたね。部活引退後は勉強よりも体育祭の副隊長になり、なったからには優勝したいと、受験期に大切な高校3年生の夏休みを応援練習に熱中して過ごしてしまいました。体育祭で総合優勝はできたものの、案の定成績は伸びませんでした。(笑)幸いにもある程度評定があったことで先生に勧められたのもあって、指定校推薦で都内の私大の商学部に入りました。とくにやりたいことがなかったので、経済学部や経営学部などに行っておいた方が良いのではと思っていましたが、商学部に決めたのは、指定校推薦の枠が商学部しかなかったからです。

東京に出てきたのは、ただただ田舎者の憧れで、大きい大学でキャンパスライフを楽しみたい!という気持ちだけでした。やりたいことは全然決まっておらず、大学4年間で見つかればいいなと思っていましたね。その後、大学に入学してからの1年間は、アルバイト・サークル・大学の毎日で、全く勉強せず、ひたすら遊んで過ごしました。

しかし、大学1年目の終わり頃にふと1年間を振り返って、将来に対する漠然とした不安を覚えました。大学4年間がこのまま終わってしまうんじゃないかという焦りがあったんです。たしかに、大学の友達と過ごす時間は楽しかったのですが、小中高と続けていたバスケットボール部時代に比べて熱中するものがなかったので何か物足りなくて、自分自身の成長を感じなかったんですね。

ちょうどその頃、たまたまmixiで起業サークルの新入生歓迎会の告知を見かけました。とくに起業を志していたわけではないんですが、単純に面白そうだと思って、そのイベントに参加することにしたんです。そこで、自分のやりたいことを熱烈に語っている同世代の姿を見て、衝撃を受けたんですよね。ここにいたら成長できるかもと思い、そのまま起業サークルに入ることに決めました。

所属した起業サークルFor Successでは、チームを組んで事業をやりながら学ぶ形で、特にやりたいことが決まっていなかったので、一緒に組んだら成長できそうな人とチームを組みたいと思いました。そして、介護領域で事業を考えているチームに決まりましたが、自分のおじいちゃんおばあちゃんは元気に暮らしていることもあり、介護には全く興味はありませんでした。決まったチームは第一候補でもなかったんですよね。(笑)

ただ、チームメンバーは、自分のことを可愛がってくれた大好きなおばあちゃんが認知症になり、最終的に自分のことを忘れてしまったという悲しい原体験を持っていました。そこで、仲間の認知症による悲しみを減らしたいという思いから、「認知症予防に繋がるコミュニケーションツール」というコンセプトのもと、フリーペーパー「孫心(まごころ)」を発行しました。