私は埼玉県浦和市に生まれ育ちました。中学生頃から周りでゲームが流行り始め、「ゲームデザイナー」が同世代のなりたい職業の上位に入る程の人気で、ゲームが好きだった私も漠然と憧れを抱くようになりました。そして、自らCG作成ソフトを買ってみたり、プログラミングを独学で始めてみたり、色々と行動に移すようにもなっていったんです。技量が無いため、たいしたものなど作れないのですが、さっぱり分からないながらも、面白いなという感覚はありましたね。ひたすら何かを作っていました。

そんな背景もあり、高校を卒業する頃には、もっと情報学を学びたいと考えるようになり、早稲田大学の理工学部に進学しました。

元々勉強自体が好きだったこともあり、大学では勉強を中心とした生活を送りました。とはいえ、自ら手を動かすことに関心があり、大学の授業に出てもその関心は満たせないため、自ら本を買って実際に手を動かして試してみて、ということを繰り返すような日々を過ごしました。

その中でも、「パターン認識」と言われる自然情報処理の分野に関心を持ち、研究を進めていくようになりました。元々、「人間の脳ってどうなっているんだろう?」という部分に関心を抱くようになったんですよね。

というのも、大学に入ってから研究室に入るまでの間、あまり友達ができなかったんです。例えば研究室の仲間のように、同じ文脈を共有している人には話しかけやすいものの、それまではどう友達を作ってよいか分かりませんでいした。いくつかサークルにも参加してみたのですが、いまいち感覚が掴めず、少し悶々としていた時期があったんです。だからこそ、「人間って何なんだろう?」という分野に興味を持つようになっていきました。

その後、大学4年生になり、実際に人間の脳を知りたいという思いからニューラルネットワークと呼ばれる分野の研究を始め、卒論をその分野で執筆しました。しかし、ニューラルネットワークのパターン認識の性能はあまり高くなかったこともあり、より社会の役に立つことに、パターン認識の技術を活かす方向に、研究内容を変更していきました。