小さい頃から、遊ぶより遊ばせるのが好きでした。
自分の考えたことで人を驚かせるのが好きで、変わったことばかりしていましたね。

ただ、親が厳しかったこともあり、「楽しいのは家の外」という感じでした。
勉強もスポーツも一番になれ、というような感じで、高校に入る頃にはやや鬱屈していました。

中学高校と学校はとにかく恵まれて、先生もクラスも本当に良かったです。
嫌だったのは、家だけでした。
高校を卒業する頃には、大学に行くよりも先に家を出たいと思い、
「計画的家出」を遂行しました。

進学校で周りが大学に進む中、私は新聞配達の奨学生になったんです。
本来は進学前提の制度なのですが、家を出て住み込みで働くことを目的にしていた私は、
当然勉強などしませんでした。

新聞配達として一年間働いて、上達したのはバイクの腕だけという状況でしたが、
このまま新聞屋として働こうかなと思っていたんです。
ところが、当時の店長や主任から、

「お前は一度家に帰り、ちゃんと勉強して大学に行け」

と言われたんですよ。
もちろん、私のことを考えての言葉でした。
寂しかったですが、今考えるとすごくありがたいことでした。

ところが、家に戻ってからは、ニートの先駆けのような状況になっていました。
一年間本当に何もせず、上達したバイクで地元湘南をフラフラしていたんですよね。

そうこうしているうちに、20歳を迎えました。
気付いたら10代が終わったことに焦りを覚えたんですよ。
なんだか、20という数字に震えました。

そこで、2年以上遠ざかった勉強を再開することに決めたんです。