私は沖縄県で生まれ育ちました。父は造園業を営んでいたので、休日は父に連れられて仕事先の公園や庭への水やりに一緒に行っていました。私は長男だったので、将来父の仕事を継ぐことを親戚から期待され、なんとなくそうなるのかと思っていました。

小学生の頃から趣味は熱帯魚の飼育で、砂や水草をどうやってレイアウトするか考えるが好きでした。また、英語劇をやる団体に所属していた関係で、中学生の頃アメリカに1ヶ月ほどホームステイに行くことがあったんです。その時が初めての海外だったので、自分が知らない世界があることに衝撃を受けましたね。そこで、高校生の時も1年間アメリカに留学することにしました。

アメリカ留学では、中学校の頃にお世話になった家庭にステイすることになりました。その家庭がある事情でお金に困る大変な時期になってしまいました。「お金がないからトイレを流すな」と言われるほどだったんです。

しかし、所属していたサッカークラブのチームメイトの家庭が「それなら家に来い」と言ってくれました。英語もろくに喋れない私を受け入れて、朝夜のご飯を作ってくれるだけでも大変だったのに、それだけでなくお昼ごはん代までくれるような本当に優しい人たちでした。見返りなんて求めずに良くしてくれたこの家族の人に、いつか恩返しをしたいと思うようになっていきました。

その後、日本に帰国して進路を考えた時、特別やりたいことは見つかりませんでした。そこで、将来父の仕事を継ぐことを考慮して、母の実家が東京だったこともあり、東京農業大学に進学するため上京することにしました。

また、いつか沖縄に帰ってくるとは思いつつ、今は色々な世界に触れておきたいと考えたんです。