私は福井県の美浜町という町で生まれました。
周りは海と山に囲まれていて、小学校までは、毎日歩いて片道30分以上かけて通学するような田舎町でした。

小学校の6年間は、冬でも半袖半ズボンで通学し、髪の毛もとても長くしていたので、
周りから浮いていて、いつも皆に仲間外れにされるような、いじめられっこでした。

両親は共働きだったので家でもいつも一人で、門限は厳しく、テレビもあまり見せてもらえなえなかったので、
放課後は本ばかり読んで過ごしていましたね。
毎日淋しくて辛かったし、社会はみんな敵だと思っていて、
子供ながらに、早くこの町から出たい、いつか皆を見返したいと考えていました。

中学生くらいになると、自分を客観的に見られるようになり、どうすれば周囲から浮かないかを気にするようになって、
少しずつ友達もできるようになり、高校は隣の市の私立高校に特待生として入学しました。
両親はとてもしつけが厳しくて、何をしてもあまりほめられたことがなく、
高校2年生の頃に、今まで募っていた窮屈さに嫌気がさして、突然高校を辞めると言って家を飛び出して、
学校に行かなくなってしまったことがあります。

実際に学校に行かずに社会経験を積もうとアルバイトをしてみて、ちゃんと進学した方がいいのではないかと実感しはじめたときに、
親や先生が説得してくれて、結局高校に戻ったのですが、具体的に大学に行って何を勉強したいのかということは、分からないままでした。
父には医者になることを強く勧められていましたが、反抗期真っ盛りだった私にその選択肢はなく、
どうせ大学に行くのであれば都会に行きたいと、都会にある大学を片っ端から調べ、
色々なことができそうな慶應義塾大学の総合政策学部に進むことにしました。