何をやっても、認めてもらえないような気がしました。

サービス業の法人向けに「スマホで送るサンクスカード」を提供するPozica(ポジカ)を運営する今西さん。組織内のコミュニケーション改善に取り組む背景には、ご自身の周りで起きた経験に基づく、強い想いがありました。

今西 良光

いまにし よしみつ|サービス業向け現場改善プラットフォーム運営
サービス業の法人向けに「スマホで送るサンクスカード」を提供するPozica(ポジカ)の運営を行う
株式会社wizpraの代表取締役を務める。
株式会社wizpra

何かに没頭している時期は、濃い思い出


昔から、好きなことに没頭するタイプなんです。一番最初に「ハマった」と思えたのは小学校の時に買ってもらったファミコンでした。当時は、夜寝落ちするまでファミコンをして、朝起きた瞬間に何事もなかったかの様に再開するって感じでしたね。サッカーチームをつくるとか、いわゆる「育成系」のゲームとかはすごくハマりました。

ジャンルは全く違うんですが、同じような感覚を持ったのが、大学時代のストリートダンスでした。もともと、何か自己表現がしたくて始めたんですよ。みんなで同じ振りを踊るのに、一人一人表現が違うし、圧倒的に目を引く人もいる。自分もそんな風になりたいと思ったのがキッカケでした。

大学時代は、もうずっとダンスの事ばっかり考えていました。うまい人のビデオをたくさん見て、とにかくうまくなりたくて練習してました。上達するのがとにかく楽しかったですね。

多分両方とも、成長してる感覚が分りやすく体感できたのが、ハマった原因だったと思います。

何かに没頭している時は、時間が一瞬で過ぎていって、自分の中ですごく濃い思い出になっていますね。

なんか「ふざけんな」って思ったんですよ


大学三年になり、ダンスだけの毎日から、就職活動をするようになりました。

すごくベタな話なんですが、「竜馬がゆく」を読んで、自分も、世の中を変えられるような大きな事をしたいと思い、グローバルなイメージのあったメーカーに就職しました。

今思うとメチャクチャ安易でしたね。

入社してからは、思ったように仕事を楽しめないでいました。僕の上司は非常に優秀な方だったのですが、僕はめちゃくちゃ吸収が遅い、劣等生タイプだったので、毎日怒られてました。

当時は、何をやっても認めてもらえないような感覚があったんですよ。仕事中に、トイレで隠れて泣いてました。

悔しいから突っ張って「なにくそ!」と頑張ってみるものの、それでも認められなくて。そうなると、自分に自信が持てなくなっていって、どんどん萎縮してしまうんです。成果がでない、怒られる、萎縮する、さらに成果がでないという悪循環にはまってしまっていました。

それでも、なんとかやっていたのですが、同じような悩みを持つ人間が周りでどんどん増えてきたんですよ。鬱になる人、自殺する人、会社が嫌すぎて、会社の最寄り駅から足が動かなくなってしまう人もいました。

そんな事が重なっていく中で、なんか「ふざけんな」って思ったんですよ。

会社や組織の為に、現場の人間は一生懸命働いてるのに、なんで、会社や組織が、その人達の尊厳を奪うのかと。もっと、働いている人達を真剣に考える仕組みをつくれと。

結局、そういう痛んだ状態の人をつくりだしてしまう事って、その人にとって不幸なだけじゃなくて、組織としての効率もめちゃくちゃ低下させてしまうんです。そういう人が増えれば増える程、どんどん組織としての生産性は低くなる。

そんなことを考えるうちに、漠然と、このままでいいのか、と考えるようになりました。

30歳になるという危機感


転職を決めたのは、社会人4年目の途中でした。組織の論理ではなく、自分のアイデアや力で仕事ができる環境という軸で検討して、アパレルメーカーに転職しました。

最初から店舗のマネジメントに関わる業務を任せてもらったのですが、すごく新鮮でした。今までは自分が一番下だったので、自分がどう働くかの視点しかなかったんですが、どんな組織にすれば、楽しく・効率よく働けるかを考えるのは、とてもやりがいがありましたね。

ただ、基本的には、チェーンストアなので、何よりも大切なのは基準をそろえること、自分の色をだす余地はあまりなかったんですよ。一時期は社内で上を目指し、組織を大きくかえてやろう!と思っていましたが、キャリアアップの速度に不安もありました。

何より、自分が30歳を迎えようとしている事に危機感があったんですよ。

30歳を超えてしまうと、次の選択のハードルが大きくなるような気がしたんですよね。

そんな事を延々と考えているうちに、やっぱり自分でゼロからやるのが早い、という気持ちになっていました。危機感が大きかった分、起業への抵抗はあまりなかったですね。

とはいえ、リソースやプランがなかったので、一年間、事業固めや人脈作りの目的で、MBAに通いました。そこで今の創業メンバーに出会い、会社を作る事に決まりました。

久しぶりにハマっているんです


今は、組織のコミュニケーション・マネジメントの問題を解決するツールを作り、サービス業の法人に提供しています。前職で感じた、現場社員の働きにくさや、モチベーションの課題を解決するサービスにしたいと思っています。

様々なリサーチをしていたら、顧客満足度の高い優良企業では、社内で「感謝を伝える」ツールがあることが分かったんですよ。

でも、アナログであるが故に不便な点や使いにくい点がたくさんありました。良いツールなだけに、これはすごくもったいないと思ったんですよ。だからこそ、web化して、どんな組織やどんな人でも使いやすくすることに意味があると思っています。

最終的には、組織の全ての人が生き生き、気持ちよく働ける環境をつくりたいです。萎縮したり、人の顔を伺ったりせずに、自分の力を存分に発揮して気持ちよく働く事で、組織の常識や文化に束縛されずチャレンジできる世の中に出来ると思います。

世界中の全員が半歩前にすすめば、地球と月を 5、6往復もできるインパクトがあるんです。

大げさな話かもしれないですが、本気で考えています。

起業してからは、時間が過ぎるのがとにかく早いですね。ゲームやダンスと同じような感じです。

久しぶりにハマっているんです。

ゲームみたいに楽なことばかりじゃないんですけど、自分たちの世界に共感する仲間を集めて、事業をできることは本当に幸せです。

2014.03.11

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