幼いころから父親の虐待を受けていたこと、
雑誌が発売日の二日遅れで到着するほど、情報が隔離された田舎であること、
この二点が私の中で、地元を愛することのできない原因になっていました。
ずっと地元を離れたいと思っていたんですよ。
それも、東京だったら何かあった時にすぐ地元に戻らないといけない。
だから、もっと遠くに行かなければ、という理由だけで、
私は、アメリカ留学を決意しました。

母に留学のことを打ち明けると、条件を二つ提示されました。

一つ目は、どこかしら国公立大学に合格すること。
入学する必要はないけれど、国公立大学すら受からなければ、
アメリカに行っても成功しない、という母なりの考えでした。

そして、二つ目は、必要なお金を自分で稼ぐことでした。

当時は、今のように大学全入時代ではなく、国公立大学に入ることは大変でした。
でも、地元を離れたい一心で必死に勉強して、見事合格を勝ち取ったんです。
その後は予定通り入学を辞退したのち、アルバイトと英語の勉強に励みました。

当時の自分を振り返ると、英語力もお金もまったくありませんでしたね。
あるのはこの状況からなんとか抜け出してやるという強い決意のみでした。
最終的にはバイトも英語学習も両立して、無事にアメリカ留学が決まったんです。