大学時代、筑波大学で法律の勉強をしていました。全国から学生が集まっていて、毎日がお国自慢のようなものだったんですよ。

私は、高校生までを過ごしていた地元の飛騨が大好きなのですが、地元から離れている土地で、自分の生まれた地域の魅力を伝えているうちに、「岐阜に帰って、故郷のために何かをやりたい」と思い、地元で就職をすることにしたんです。

実際に岐阜県に帰って働くにあたり、学校教員か県庁職員の2つの選択肢で迷っていましたが、「より多くの幅広い仕事に関わりたい」という思いから、大学卒業後は岐阜県の県庁職員として働くことにしました。

まず最初は、飛騨県税事務所に配属され、税金を課税したり、滞納している方に税金を納めてもらうための徴収業務を行ったりしていました。

実際に行ってみると、当然のように相手は嫌がり、「なんでこんなものを払わなければいけないんだ?」や、「なんでこんな金額を納めなければならんのだ!?」といった対応をされるんですよ。最初の頃は「そういうルール・決まりだから払ってください」といった対応をしていました。

でも、仕事を続けていくうちに、それでは人は納得してくれないと気付いたんです。それからは自分でしっかりと各税金の成り立ちや、どういった理由で金額が設定されているのかを勉強して、きちんと相手に伝えるようになりました。

すると、相手の反応も変わってくるんですよね。この仕事で、公務員は、自分が作っていない世の中のルールであってもきちんと勉強をして、わかりやすく住民に伝えていくことが大切だ、ということを学びました。