フットバッグを広めたい!
世界でたった一人、僕だけの仕事。

世界でたった一人、プロフットバッグプレイヤーとして活動をしている石田さん。「フットバッグ」というあまり馴染みのないスポーツを始めたキッカケや、それを仕事にしようと思った背景にはどのようなストーリーがあったのでしょうか?お話を伺いました。

石田 太志

いしだ たいし|プロフットバッグプレイヤー
プロフットバッグプレイヤー
JAPAN FOOTBAG CHAMPIONSHIPにて3度優勝、4度世界大会に出場し最高位は11位。
メディア出演やパフォーマンス活動も精力的に行い、
フットバッグを使用し、サッカーや他スポーツのトレーニング、高齢者の方への介護予防等を行っている。

また、日本サッカー協会の「JFA心のプロジェクト」の一つ、「夢先生」というプロジェクトで、
小・中学生に「夢を持つことの大切さ」や「仲間と協力することの大切さ」を伝える活動を行っている。
現在世界でただ一人のプロフットバッグプレイヤー。

石田太志オフィシャルサイト
夢先生

フットバッグとの出会い


僕は元々スポーツが好きで、小学校から高校まではサッカーをやっていました。

そのまま大学でもサッカーを続けようと思っていたのですが、僕が入学した大学はあまりサッカーが盛んではなかったんです。
高校までは結構本気で取り組んでいたので、それを知って大学でもサッカーを続けるかどうか迷っていました。

そんな中たまたま訪れたスポーツ店で、外国人がフットバッグのプレーをしている映像が流れていて、それを見て衝撃を受けたんです。

サッカーのリフティングに似た動きや、スケボーのようなストリート的な雰囲気などに惹かれて、
その日のうちにフットバッグを買って練習を始めました。

ただ、当時はほとんどやっている人がいなかったので練習の方法がわからなくて、
ネットの動画などを使って独学で練習をしていましたね。

最初はすごく難しくて苦労しましたが、少しずつ確実に成長を感じられたのでどんどんハマっていきました。

そして、僕がフットバッグを始めてちょうど3か月ほど経った頃にペプシのフットバッグキャンペーンが始まったんです。
その影響で競技人口は一気に増え、勢いで全国大会も開催されることになったんですね。

僕自身、まだフットバッグを始めてたった3か月だったのですが、
そのタイミングで全国大会に出場できることもなかなかないと思い、経験を積むことも兼ねて参加してみました。

結果としては予選敗退だったのですが、
大会というものの楽しさやサッカーとは違う個人競技の面白さに魅力を感じられ、
すごく楽しめましたね。

もっとうまくなりたい!


その後は、大会を目指すために自己流でフットバッグの練習を積むようになっていきました。

そんな中、毎年海外で世界大会が開かれているということを知ったんです。

元々スタープレイヤーを間近で見たかったですし、「どういう練習をしたらうまくなれるのか」を聞きたいと思い、
大学2年生の時にカナダのモントリオールで開催された世界大会に参加しました。

大会に参加して、目の前でスタープレイヤーのプレーを見たときはとにかく興奮しましたね。

ただ、海外でスタープレイヤーに会えたものの、
いざアドバイスを聞こうとしたら英語が全く話せなくて練習の方法を聞き出すことができなかったんです。
それがすごくショックでしたね。

トップレベルのプレーに触発されて、帰国後はさらに本気で練習に取り組むようになり、
全国大会にも「優勝」を目指して出場しました。

結果、全国で6位や7位という順位にはなれたものの、トップとの差は歴然で

「もっとうまくなりたい!」

と更に強く思うようになりましたね。

再びカナダへ


その当時はフットバッグは好きでしたが、あくまで趣味でした。

それで食べていこうなんてことは考えられず、洋服が好きだったのでアパレル企業に就職したいと思っていました。
とはいえ、アパレル業界でアルバイトすらしていなかったので、働く経験を積みたいと思いました。

またさらに、フットバッグもうまくなりたいし、世界大会の時に話せなかった英語も話せるようになりたかったんです。

色々考えた結果、その3つの目的を全て達成するために3年生が終わった後にカナダのトロントにワーキングホリデーという形で行くことにしました。

まず、現地に行ってからは最低限の語学力をつけるために語学学校に通いました。
その後、働き口を探すためにトロントにある約150近いアパレル企業に全て手渡しで履歴書を渡しに行ったんです。

とはいえ、英語が喋れないという理由が足を引っ張って100社を超えても全く連絡が来ませんでした。
粘った結果、2社から返事を頂き、うち1社の面接に合格して何とか職を手に入れました。
最初はかなり安易に考えていましたが、後半はやっぱりきつかったですね。(笑)

それからは、働きながら空いている時間で現地のスタープレイヤーにコンタクトをとって一緒に練習をしたり、
ストリートでパフォーマンスをしてお金を稼いだりしながら技術を磨きました。

やっぱり生で見ると動画に比べて色々なものがわかってきて、
本場のフットバッグのもつ独特のリズムを肌で感じることができたのはとても楽しかったですね。

ただ、ストリートでパフォーマンスをしているのが面白くない人もいるようで、
お金を貯めていた箱を蹴り飛ばされたこともありましたね。(笑)

また、コミュニケーションをとっているうちに英語も話せるようになっていき、
8か月たったころには目的を達成することができました。
当初は1年くらいカナダにいようと思っていたのですが、
ちょうど日本の全国大会の時期だったこともあり、予定より早く日本に帰ることにしました。

そして帰国後に出場した全国大会では、初めて「優勝」することができたんです。

すごく嬉しかったですし、カナダでの修行の成果を実感することもできました。

趣味から仕事へ


その後は、残りの大学4年生をやりながら就職活動をして大手のアパレル企業に就職することにしました。
フットバッグは好きでしたが、将来を考えた結果、趣味として仕事と両立していこうと思ったんです。

その後は、仕事から帰ってきた後に家の近くでフットバッグの練習をして大会にも参加する、
というような生活を送っていました。

ところが就職して3年経った頃、社内の先輩を見ていて、自分の将来の様子が予測できることに気づいたんです。
確かに今の会社で働けばステータス的には問題ないかもしれないけど、
人と違うことをやることが好きな自分にとってはこのままでいることにワクワクしなくなってしまったんです。

そこで、思い切って会社を辞めて大好きなフットバッグで食べていくことに挑戦することにしました。

とはいえ、フットバッグだけで食べている人は世界中に一人もいないので手探りの状態からのスタートでした。

最初は資金提供をしてもらえるようなスポンサーを探すためにメールを送ったり、社長に直接手紙を書いたりもしました。

物資提供を頂ける企業は見つかりましたが、なかなか資金提供をしていただけるような企業は見つけられず、
やっぱり自分でやっていくしかないと感じましたね。

フットバッグを文化に


現在は、プロフットバッグプレイヤーとしてフットバッグを通じた様々な活動をしています。

フットバッグというスポーツは芸術スポーツという魅せるスポーツなので
アスリートとして大会に出場することだけでなく、イベントなどでのパフォーマンス活動も行っています。

また、フットバッグというものは元々膝のリハビリのために作られたものなんですね。
その原点に立ち返り、子どもや高齢者、スポーツ選手など様々なコミュニティに対して健康促進のための指導も行っています。

さらに日本サッカー協会公認の「夢先生」というプロジェクトにも関わっていて、
フットバッグを通じて「夢を持つことの大切さ」を全国の小・中学生に伝える活動も行っています。

今後はまず、選手として世界トップ10入りをして将来的には殿堂入りすることを目指し、
さらに新しく世界に通用するような選手の育成にも力を入れたいと思います。

また、フットバッグを通じて様々なコミュニティをつなげていき、
日本やアジアで「フットバッグ」という文化を広めていきたいですね。

2014.06.27

SNSでシェアする


感想をクリック

会ってみたい
2

共感した
0

応援したい
2

感想メッセージを送る


記事を作りたい

石田 太志

いしだ たいし|プロフットバッグプレイヤー
プロフットバッグプレイヤー
JAPAN FOOTBAG CHAMPIONSHIPにて3度優勝、4度世界大会に出場し最高位は11位。
メディア出演やパフォーマンス活動も精力的に行い、
フットバッグを使用し、サッカーや他スポーツのトレーニング、高齢者の方への介護予防等を行っている。

また、日本サッカー協会の「JFA心のプロジェクト」の一つ、「夢先生」というプロジェクトで、
小・中学生に「夢を持つことの大切さ」や「仲間と協力することの大切さ」を伝える活動を行っている。
現在世界でただ一人のプロフットバッグプレイヤー。

石田太志オフィシャルサイト
夢先生

記事一覧を見る
fbtw

お気に入りを利用するにはログインしてください

another life.にログイン(無料)すると、お気に入りの記事を保存して、マイページからいつでも見ることができます。

※携帯電話キャリアのアドレスの場合メールが届かない場合がございます

感想メッセージはanother life.編集部で確認いたします。掲載者の方に内容をお伝えする場合もございます。誹謗中傷や営業、勧誘、個人への問い合わせ等はお送りいたしませんのでご了承ください。また、返信をお約束するものでもございません。

共感や応援の気持ちをSNSでシェアしませんか?