興味はあるのに、もったいない!
「若者」として政治に向き合い、気付いたこと。

「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに、NPO法人YouthCreateにて代表を務める原田さん。議員と若者が交流できる機会を作る活動等を通して、現在の政治の在り方を変えていこうと取り組んでいます。就職でも進学でもなく、NPOの立ち上げを選んだ背景には、学生時代に感じた「違和感」がありました。

原田 謙介

はらだ けんすけ|若者と政治をつなぐNPO運営
「政治と若者をつなぐ」をコンセプトに活動するNPO法人YouthCreateの代表を務める。

NPO法人Youth Createホームページ
ブログ「年中夢求」

社会に広く関わる仕事がしたい


岡山県に生まれ育ち、小学校の頃からサッカーが大好きでした。
中学に上がるタイミングで、受験をして愛媛県の中高一貫の学校に進学し、
実家を離れて寮生活をはじめました。

ここでもサッカー部に入部したのですが、本当に毎日朝から晩までサッカーに明け暮れていました。
みんなでわいわいするのが大好きで、体育祭の実行委員長とか寮長とかをやるような子どもでしたね。

高校1年生になる頃、文系理系の進路選択がありました。
そこで自分の将来をなんとなく考えてみたのですが、漠然と広く社会に関われる仕事がしたいと思ったんです。

親が開業医だったのですが、その仕事を身近で見ていて、その街で愛されているのはもちろん良いことなのだけど、
なんだか関わる人がすごく狭いなと感じたんです。

漠然とですが、僕はもっと色々な人に関わり、社会に広く接する仕事をしたいなと思ったんですよね。
そんな背景から、なんとなく政治等の方面もいいかもなと思い、文系に進むことに決めました。

政治と若者の距離


大学は一浪して東京大学に進学しました。
学部が決められなかったので、教養学部として色々なことが学べるのがいいなと思ったんです。

合格発表後、大学で何をやろうかと考えたところ、興味がある政治についてもっと知りたいなと思い、
家の近くに会った選挙ポスターに書いてある電話番号に直接連絡し、
議員事務所でインターンをさせてもらうことになりました。

その他にも、高校の先輩に誘われて、サッカーサークルにも入り、
インターンにサークルにと、充実した毎日でした。

実際に議員の方のもとでインターンをしてみて感じたのは、

「やっぱり大きなことをやっているんだな」

ということでした。
出席した会議の話が翌日の新聞に載っていたこともあり、
何か重要なことが決まっているんだな、というのを感じましたね。

反対に、イメージと異なることもたくさんありました。
その中でも、一番強く感じたのは、

「政治家の関心事と普通の人々の関心事が違いすぎる」

ということでした。

政治家の人々は、当たり前なんですが、すごく真面目に仕事をしていて、
日本のことを真剣に考えていたんです。
でも、その熱意が一般の人々には全然伝わっていなくて、永田町界隈で収まってしまっているんですよね。
さらに、熱意の力点が永田町界隈の人と、一般の人々の間でずれがあることもありました。

その温度差を特に感じたのは、選挙運動の手伝いをしているときでした。
街頭演説やビラ配りなど、熱意を持って選挙活動に取り組んでいるものの、
自分のような若者からしたら、絶対にうっとうしいだろうなと思ったんです。

実際に、サークルの友達も政治に興味がなく、話をしてみても全く盛り上がらないんですよね。
そんな経験をするなかで、「もったいないな」と思うようになりました。

明確な理由もないのに自分の手に持っている権利を放棄して、
その結果自分たちが損をしていて、なんかだ悔しかったんですよね。

お互い知りたがっている


そんな風にもやもやしていたこともあり、課題に対して何かできないか考え、
政治に関するサークルや団体を回ってみました。
ところが、どれも既に政治に興味がある人が集うものばかりで、
全然興味のない人との距離を縮めるものはなかったんです。

であれば、自分で作ってしまおうと考え、「若者と政治をつなぐ」というコンセプトのもと、
「ivote」という学生団体を立ち上げました。
若い人の投票率を上げることを目的に、既に成り立たなくなってきている政治を変えるキッカケにできればと思ったんです。

ところが、立ち上げたはいいものの、何をすればいいかわからず、
最初の半年は学生がいるイベントにとにかく足を運び、
どうすれば興味を持ってもらえるのか、ひたすら探り続けました。

そこで分かったのは、皆意外と、政治に全く興味がないわけではないということでした。
ちょうど政権交代のタイミングだったこともあり、政治家に一度は会ってみたいとか、
20歳になったから投票してみたい、というような思いを皆持っていたんです。

それが分かってからは、「居酒屋ivote」と銘打って、学生が政治家と飲めるというイベントを開催したり、
各主要都市の駅前で「投票に行こう!」というキャンペーンをしたりしました。

やはり実際にやってみると、気軽に政治のことを話す機会へのニーズは確かにあるな、と実感しましたね。
それに、政治側も若者を知りたがっていたんです。
TVなどのメディアも活動に関心を示すようになったこともあり、
自分たちのように、間に立つ存在があったほうがいいんだな、と思いましたね。

また、活動を続けて1年くらい経つと、サッカーの話しかしていなかったようなサークルの友人が、
政治の話をするようになったり、少しずつですが変化を感じることができたんです。

最終的に3年半ivoteでの活動を続け、現役を引退しました。
大学の卒業を控え、進路を悩んだ際に考えたのは、

「若者と政治をつなぐために、まだまだやれることがある」

ということでした。
就職も進学もせず、引き続きこの課題に取り組むことに決めたんです。
親は心配していましたが、自分では何とかなるというような感覚でしたね。

全国展開と仕組み化


大学卒業後、これまでと同じく、「若者と政治をつなぐ」というミッションのもと、
「YouthCreate」というNPO法人を立ち上げました。
ivoteとは違い、国政よりももっと身近にある、地方の行政との交流にフォーカスしています。

自分の住んでいる区や市の議員の名前すら知られていないと思うんですよね。
これまでと同じように、地方議員との飲み会を企画運営することで、
少しでも政治に関心を持つ人が増えれば、と思っています。
そうすることで、報道や監視の目が入りにくい地方政治が変わっていくキッカケになれば、
という思いもあるんですよね。

今後は全国へと展開を広げ、人々と地方議員との交流を増やしていきたいと思っています。
そして最終的には、政治のことを知る仕組みを世の中に組み込んでいければと考えているんですよね。
若者側だけでなく、政治家の側からも歩み寄ることができるような活動も増やしていければと思っています。

個人的には、あと5年くらいで YouthCreateは引退するつもりです。
5年後には33歳になっているので、そろそろ「若者」でもなくなっていると思うんですよね。

それから先、何をするかは全然決めていませんね。
その時ピンときたものに取り組んでいると思います。
宝くじが当たったら、サッカーチームでも作りたいですね。(笑)

2014.05.16

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