子供の頃から、ビジネスへの関心が人一倍強かった気がします。

父親が大手メーカーの営業部長を務めており、新規営業拠点の立ち上げを行う仕事だったんですよね。新しい地域に一人で乗り込んで事業所を設立し、軌道に乗って来たら次の地域で起こすという繰り返しだったため、軽く20回は引っ越しをしました。

母親に連れられて新しいオフィスを見に行くこともよくあったのですが、すごくカッコいいなと思いましたね。典型的な頑固親父だった父は、私にとって絶対的な存在でした。

そんな父の影響から、中学高校の頃は、「俺は日本一の営業マンになる」と言っていました。好んで読んでいた三国志の諸葛孔明のように、優れた戦略を作り活躍したいなと、漠然と考えていたんです。小さい力で大きな成果をもたらすような、美しい戦略を描きたいという憧れがありましたね。

ところが、大学に入ってからは、憧れの矛先が段々と社長に向いていくようになりました。いくらいい戦略を作ったとしても、判断するのはトップだと気づき、自分がリーダーとして人を束ねて活躍する姿を妄想するようになったんです。

「社長になって、外車に乗って、家をもちたい」そんな夢をぼんやりと描いていました。