僕は、愛知県に3兄弟の次男として生まれました。兄が2個上、弟が5個下ということもあり、幼少時代は年の近い兄とは一緒に遊ぶことが多く、兄の友達も含め、年上の人のしていることにアンテナを張っている、少しませた子どもでした。

中学では兄の影響で野球部に入り、野球に打ち込む日々を過ごしました。 監督が厳しかったため、部活に明け暮れていましたが、その反動で、中学3年の引退後は一気に遊び始めるようになりました。

高校に進学してからも、部活には入らず友達と遊んでいました。そして高1の夏に初めての通知表をもらうと、当然のごとく成績は良くないものでした。

しかしそんな中、美術だけは昔から安定して成績が良かったんです。小学生の頃から単純に絵を描くことが好きで、 集中してコツコツ個人作業をすることが向いていたんですよね。色々な方面で兄弟の影響を受けてきましたが、美術への関心は自分特有のものでした。

そんな背景もあり、漠然とデザイン関係の道に進みたいと考えるようになり、親との会話で冗談半分で、「美大に行ってみようかな」と話をしたことがありました。すると、ちょうど美術系の予備校の夏期講習の時期だったこともあり、そこに試しに行ってみるかと聞かれたんです。

正直、興味はあるものの、不安や緊張もありました。しかし最終的には、新しい世界への関心が勝り、高校1年の夏、美術系予備校の夏期講習への参加を決めました。

実際に通ってみると、1・2年の内は基礎講座で、もとから通っている人も僕のように新しく来る人も、幅広く集まっていました。そして初めて授業に参加してみて、面白さは感じたものの、他の人とのレベルの違いを実感しました。

そこで、悔しさもあり、もっとうまくなりたいと強く感じるようになりました。また、実際に短い期間ではありましたが、その講習の期間だけでもかなり自分のスキルが上がった感覚があったんです。そのため、夏休みが終わってからも、その予備校に通うことに決めました。

高校1・2年の間は週3日通い、先生と話をする中で、卒業後は美大に進学しようと考えるようになっていきました。また、2年生の時に受けた紙立体の授業で、自分は立体造形に関心があるし向いていると感じたんです。

ちょうど、ケータイデザインの全盛期だったこともあり、生活の中で日常的に触れるもののデザインに関わりたいと漠然と考えるようになり、 将来はプロダクトの道に進もうと、自らの目標が明確になっていきました。

そこで、高校を卒業後は、武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科に入学を決めました。