小学校の頃から、TVで見た器械体操に憧れがあり、自分もやってみたいと思っていました。

ただ、親に相談したところ、地元茨城では近くに体操を習える環境がなく、たまたま家から10分のところにある、トランポリンのクラブしかない、と言われたんです。

そこで、実際にトランポリンのクラブに行ってみたのですが、衝撃がすごかったんですよね。こんなに大きいトランポリンがあるんだということ、そして、「人って空を飛べるんだ」ということ、誰しもが夢に思うことに限りなく近いことをできることに魅了されていきました。

結局、9歳の僕は、これでいいかなと思い、通うことに決めたんです。本当は、もう少し離れたところに体操クラブがあったらしいのですが、親が送り迎えのことも考えてトランポリンを勧めたら、実際に続けると言うので、しめしめと思ったと話していましたよ。(笑)

最初こそ遊びで始めたのですが、年上の先輩が世界大会を戦っているのを見て、自分も世界を目指したいと思うようになりました。そして、初めて出た全日本年齢別選手権という大きな大会で、10種目の最初の方で失敗してしまったんですよ。

そこから火がつきました。本気でやってやろうと思いましたね。

選手コースに入り、4年生の時に全日本選手権、5年生では初めて日本代表として海外にも行きました。試合の一週間前くらいから口数が減ったと言われるほど、緊張していましたが、
個人でメダルを取ることができ、すごく自信になったんです。純粋に好きで楽しいから打ち込んでいましたね。

中学に入っても毎日トランポリンの練習に没頭する日々でした。練習が夜なので、面白いTVが見られないし、学校で話についていけないのですが、それでも好きなことをやっているから全然よかったんですよね。毎年のように海外遠征に行き、年齢ごとの大会では国内で金メダルをとることもできました。