福島県いわき市小名浜で生まれました。父は小名浜漁業組合長。漁師の娘です。

中学生の頃、それまで暮らしていた家を離れ、別の家庭で暮らすことになりました。一人っ子から突然きょうだいが増え、習慣もがらりと変わりました。新しい環境に慣れず、思うようにいかないことが増えて、そこからどんどんおとなしい性格になりました。

おまけに顔はそばかすだらけで、コンプレックスも強かったです。そばかすが嫌で仕方がなくて、運動会でわざと顔から転んで、泥でそばかすをごまかすこともありました。いつも自信がなくて、地味で暗い少女時代でした。

高校に入ってからは、少しずつ明るくなりました。仲良くなりたいと思った女の子に、「ちーちゃんは暗いから友達になりたくない」と言われたのがきっかけでした。単純だったので、その子の友達になるため、明るくよく喋るようになったんです。

高校卒業後は、東京の大学に進学。その後、東京の銀行に勤めました。秘書課で、お茶くみや書類整理などをしました。遅刻癖があってよく怒られつつも、仕事は丁寧に完璧にこなしていましたので、その甲斐あってか全国の支店の婦人部を率いる、婦人部長にまでなりました。

3年ほど働き、不動産会社に転職。ここでも秘書として働き、3年ほどで結婚して仕事を辞めました。嫁ぎ先は医者の家庭で、産婦人科を経営していました。夫の家族は全員医師でした。

産婦人科を手伝うようになっても、私は医師でないので、医療行為はできません。自分にできることを探して、入院患者さんが少しでも過ごしやすいようにと、病院内にエステを入れてみたり、シャンプーをしてくれる人を入れたり、食事のメニューを管理したり、様々な工夫をしました。

ただ、家族中が医師の仕事について楽しそうに話している時は私だけ会話に入れず、ひとりぽつんと取り残されたように感じました。子育ても落ち着くと、私も何か楽しい仕事がしたいと思うようになり、私は一体何が好きなんだろうかと考えました。出た答えは「女性を綺麗にする仕事」でした。

出産後の女性って、身体が傷ついているような状態で、綺麗じゃないんですよ。男性は身体に変化はありませんが、女性は妊娠・出産によって身体が大きく変わります。でも、女性はいくつになっても美容が好きな生き物。出産後の女性がいつまでも綺麗でいられるように、美容に関わる仕事がしたいと思いました。