現在はNECのアクセラレーショングループで、社内向けのアクセラレーションと、社外向けの広報を担当しています。

人が変わって、その人の能力が一番活かされるとか、マインドが変わるとか、そういう瞬間がすごく面白いですね。お客さんのことを考えた時に人って変わるんだな。そう思います。

会社の中だけにいると、「当社のこの技術を活用するとこういうことができます」、みたいな言い方になります。それが、「当社のこの技術を活用するとお客さんの課題を解決できます」、そういう言い方に変わるんです。変わった人自身も、ピボットがあっていいんだと気づくと、お客さんに直接聞きにいこうという行動様式に変わります。それを見ていると、すごく感動します。

個人単位で考えると、「自分さえ変わって、自分のキャリアを描けて、自分のできることが増えていくだけでいい」となるかも知れません。私は、NEC全体を変えたいんです。日本全体が変わって欲しいんです。

NECには10万人いるので、10%でも変えられれば1万人が変わります。大企業にいる人たちが変わっていけば、日本全体が変わるんです。

ベンチャーの人たちもどんどん変化し、個人主体ですごいスピードで動いている。大企業だって、自己否定を恐れずに、変わらなくてはいけない。 そこで、自分がどのぐらいの人にインパクトを与えられるかと考えると、今は大企業にいて、この仕事を続けた方がいいかなって思っています。今のポジションは、そういった意味ではやりたいことができるラッキーな場所だと思うので。

チャレンジに対してのポジティブな環境づくりをもっと進めたいですね。できるだけ多くの人に、チャレンジできる環境を提供していきたいです。

事業開発自体も成功させたいと思います。アクセラレーターとして自分が関わったプロジェクトがローンチまでいくのを、まずは一つの目標としています。

得意なところがあるから、ひとつぐらい不得意なことがあっても構わない。個性として扱ってくれるので、今の会社はすごくいい会社です。自分の会社ながら。安心感もありますし、会社に貢献したいと思いますね。

自分がADHDだと分かって、できないことをこれ以上頑張らなくていいんだ、と思えて楽になりました。できないとわかって、そこに費やしてもしょうがないから、得意なことに力を注げばいい。そう考えられるようになりました。

人生が先に行けば行くほど、自分のことが解明されていって、自分に合う、合わないを取捨選択できるようになりました。後になればなるほど、人生が楽しくなっていますね。