宮城県石巻市に生まれました。実家は魚屋を営んでいましたが、継ぐ気はありませんでした。親からも、魚屋は儲からない、もっと安定した仕事についた方がいいと言われていましたね。

魚屋よりも、もっと大きな社会問題に興味がありました。例えば、テレビで見る貧困問題などが気になってしまうんです。日本では食べ物を捨てているのに、食べ物を満足に食べられない地域があるのは不公平だと感じていました。

世の中の幸福度って、ならすとゼロになるような気がしていたんですよね。どこかに幸せな人がいると、どこかに不幸な人がいる。温かい部屋でぬくぬく生きている自分が存在する反面、そうではない環境で暮らす人もいる。そんな状況を是正したかったんです。

理不尽なことには何にでも突っかかる性格だったことも、社会問題へ関心を持った理由かもしれません。高校で髪を染めて「成績に支障が出るからやめろ」と怒られたときも納得できず、「髪を染めたって良い成績をとってるだろ」と教師に食い下がるような人間でした。無駄に強い正義感が、社会問題に対しても向いていたんだと思います。

大学生になってからは、社会問題をより詳しく知るため、あらゆる場所に話を聞きにいきました。毎日のようにセミナーに参加したり、社会人コミュニティに所属して話を聞いたりしました。

話を聞くうちに、社会問題の中でも環境問題に興味が絞られていきました。特に、バイオマス発電や食品リサイクルが気になり、いろいろな企業の取り組みを見学させてもらいました。

3年生になった頃、環境問題に取り組む地元起業でインターンで働きはじめましたが、そこの経営者からとても素晴らしい技術があるので新しい事業を起こさないかと誘われ、卒業後、就職はせずにその新会社を手伝うことにしました。