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昆虫博士になるやつを応援するのが僕の夢。
虫採り少年と、父の死と、ベンチャーと。

山口 豪志さん/クラウドソーシング事業会社勤務、個人投資家

はてぶ

クラウドソーシング事業を運営するランサーズ株式会社にて「フェロー」という新しい働き方をしながら、個人投資家としてのベンチャー支援等にも携わる山口さん。昆虫博士を目指していた少年が、複数の急成長ベンチャーでの経験の先に目指す社会とはどんな姿なのでしょうか?

昆虫博士になるやつを応援する

岡山県岡山市に6人兄弟の末っ子として生まれました。実家は市街地だったのですが、すぐ近くには山があり、よく父と虫採りに山に入り、学内でも昆虫博士と呼ばれていました。

僕自身、昆虫が好きでしたし、親が大学の教授で研究者だったこともあり、将来は、昆虫博士になるものだと、ごく自然に考えていましたね。周りの友人は中高生と成長して行く過程で昆虫の関心が無くなってしまう人も多かったですが、僕の場合は一向に関心が衰えず、高校を卒業後は茨城の大学に進学し、昆虫の分類学を勉強するようになりました。

ところが、そんな風に過ごしていた21歳、大学4年生の春に、突然何の前触れもなく父親が亡くなってしまったんです。元々、親父は生きている間に50カ国を回るようなすごくタフな人だったこともあり、彼の死は自分にとって大きな衝撃でした。特に、父が教授を務めていた国立大学を取り巻く環境が変わり、ビジネスに繋がりにくい研究への予算が減っていく傾向があり、その影響で父が疲弊していた現実を知り、今まで描いていた研究者への仕事への疑問を持つようになっていきました。研究とはいえ、ビジネスにして収益化することが大事なんだということを痛感したんですよね。

また、たまたま学芸員の資格を取る為に、地元の博物館で子ども向けに昆虫の標本をつくる会の手伝いをしたのですが、そこで、ものすごく昆虫に詳しい高校2年生の子に出会ったんです。

年齢こそ自分の方が上なものの、知識では全く及ばず、逆にそれ以外のことは滅法不器用なタイプだったんですよね。

彼を見て、こういう奴こそ研究者になるべきだ、と感じるとともに、 自分がすべきことは、「昆虫博士になる」ではなくて「昆虫博士になるやつを応援する」ことだと決めたんです。

目標のためにはビジネススキルが必要