宮城県石巻市の蛤浜(はまぐりはま)で生まれました。蛤浜は、牡鹿半島にある10世帯にも満たない小さな集落です。両親ともに地元が大好きで、母は「蛤浜が一番良いんだ」と、父は「将来的には人が集まる場所になる」と、浜の素晴らしさを語っていました。僕自身も、地元の雰囲気が大好きでした。

漁師が多い地域で、父方も母方も親戚はほとんど漁師でした。僕も海が好きで、時間があれば祖父と海に出て魚を獲ったり、釣りをしていました。休みの日は父の魚屋を手伝い、いろいろな魚を見るのが楽しみでした。

海も魚も大好きだったので、将来は漁師になりたいと思っていました。ただ、親からは「これから漁業は大変だから、公務員になりなさい」と反対されました。そこで、公務員として漁業に関われる、水産試験場の研究者になりたいと考えるようになりました。

漁師の祖父が「昔はいっぱい魚いたんだ、ここ」と言っていたので、研究者になって昔のように環境をよくできたら、魚が増えて、釣りがもっと楽しくなるんじゃないかとも思ったんですよね。栽培漁業を学ぶため、水産高校に進学。卒業後は、水産を学べる宮崎県の大学へ入りました。