群馬県前橋市に生まれました。あまりしゃべらない、おとなしい子どもでしたね。

小学4年生のとき、父がサーフィンに連れて行ってくれるようになったんです。前橋から2~3時間かけて茨城や千葉や湘南に行って、地元のサーファーたちに混ざってサーフィンをしました。自然が相手の、一歩間違えると死んでしまうスポーツですから、10歳でも大人扱いです。ルールを守らないと本気で怒られます。毎週末、学校とは別のコミュニティで、初対面のサーファーたちと人間関係を作っていきました。その中で徐々に人格が形成されて、大人びていきましたね。

サーフィンの方が面白いので、学校はどんどんつまらなくなりました。ちょっと冷めた目で周りを見るようになって、友達とも話が合わなくて。休み時間は図書館で一人で本を読んでいました。

勉強では、家族からいつでも一番であることを求められました。特に父はかなり厳しい人で、欲しいものはなんでも買ってくれるけど、テストで100点をとれないと取り上げられるんです。

素直にみんなと同じ方法でやっていたら一番になれないから、超工夫するようになりました。例えば、計算ドリルはまず答えを読んで解き方を覚え、それを応用して問題を解いていきました。学校や塾の先生が教える解法ではなく、自分で見つけたやり方で点数を取っていったんです。

そんな経験もあって、すでに決まっている「正しいやり方」と言われるものに疑問を持っていました。もっと良い方法があるんじゃないか、と何をやるにも自分で工夫していましたね。「こうした方が良くない?」が口癖でした。