岡山市南区西市で生まれました。幼い頃から大人しく几帳面な性格で、決められたことをきっちり守らないと気が済まない子どもでした。善と悪があったら、どんなことがあっても善を選ぶタイプでしたね。

そのため、中学2年生くらいになって、人生は決まり通りにいかないものだと気づき始めた時には非常に落ち込みました。例えば、信号は必ず守りたいと思ってもどうしても守れない場合もあるんだ、とかね。人生には善を貫けないこともあるという事実に悩むような子どもでした。

また、色んなことに敏感で、歩く、食べる、何をするのにもすべて「なんでこうなんだろう」とか考えこんでしまうタイプでもありました。友達はそんなにいなかったですね。

それでも、中学校までは成績は上の方で、学級委員もしていました。しかし高校に入るといろんな面で優秀な人がたくさんいたので、私自身は誰から注目される訳でもなく、底辺で静かにしているような暗い毎日でした。

もう嫌でしたね、そういう自分が。だから大学に進学した時に、ここで自分自身を叩き壊そうと思いました。そのためにどうしたらいいか考えたら、環境を変えるのが一番じゃないかと思いついたんです。全くの別世界、日本人がいない、日本語が喋れない、そんなところに行こう、とね。

とはいえ、そんな無茶苦茶な考えの自分がいる一方、人生を踏み外してはいけないという根っから真面目な自分もいました。そのため、将来を考えると大学に行って就職した方がええなとも思いました。色々考えた結果、アメリカの大学に留学することに決めました。英語は苦手でしたが、運が後押ししてくれて、ロッキー山脈近くのコロラドカレッジに入学できることになりました。