イベントレポート/another life. Meetup#73“日本一おかしな公務員”と“リーマントラベラー”が語る「小さなdoからやりたいを叶える」

「自分らしい生き方とはなんだろう」

一分一秒単位で変化が起こる時代。個人の価値観にも様々な変化が起き、この瞬間にも多くの選択肢が生まれています。そんなたくさんの選択肢に触れ、自分なりの生き方を考える時間を生み出すため、another life.では定期的にイベントを開催しています。

このイベントでは毎回、自分らしく生きるゲストをお招きして、トークセッションやワークショップ、参加者同士の交流会を行います。他人の価値観に触れたり、自分の考えを整理する場を通して、お互いの生き方を受容できるコミュニティを形成します。

作成日:2019年09月05日

こんにちは!another life.イベントスタッフの伊藤です。another life.の「一日だけ、他の誰かの人生を」というコンセプトに共感し、現在は学生インターンとして、活動させていただいています。これからanother life.のイベントレポートをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします!

2019年8月1日、野村不動産株式会社 サテライト型シェアオフィスにて、
another life.#073“日本一おかしな公務員”と“リーマントラベラー”が語る「小さなdoからやりたいを叶える」が開催されました。

 

ゲスト

東松寛文さん/リーマントラベラー

1987年岐阜県生まれ。神戸大学卒業後、平日は激務の広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する“リーマントラベラー”に。また、週末で人生を変えた休み方のスペシャリストとして“休み方研究家”としても活動する。社会人3年目に旅に目覚め、7年間で59カ国125都市に渡航。2016年、3カ月で5大陸18カ国を制覇し、世界一周を達成。『地球の歩き方』から旅のプロに選ばれる。以降、TV・新聞・雑誌などのメディア出演・執筆多数。全国各地で講演も実施。著書に『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『人生の中心が仕事から自分に変わる! 休み方改革』(徳間書店)。詳細はこちらから

*another life.記事:「「自分らしい生き方」を証明し続ける。世界を駆ける、リーマントラベラーの挑戦。」


山田崇さん/日本一おかしな公務員

塩尻市役所職員として地域活性化に取り組むかたわら、空き家プロジェクトnanoda代表として活動。他、信州大学 キャリア教育・サポートセンター特任講師や、内閣府 地域活性化伝道師、「地域と他地域・都会・海外を垣根なく個人が還流し、結果として課題解決が促進されている地域社会」をビジョンに掲げたCareer For(一般社団法人 地域・人材共創機構)、など公務員という枠に囚われない幅広い活動を行う。2014年に「地域に飛び出す公務員アウォード2013」大賞を受賞。詳細はこちらから

2019年6月には「日本一おかしな公務員」を日本経済新聞出版社から初めての著書を出版。

*another life.記事:「全国の公務員に、1歩踏み出すきっかけを。行政のルールの外、小さな実践が日本を変える。」


モデレーター

沼田尚志さん/株式会社ドットライフCIO,スーパーイノベーター

16歳で原因不明の難病を患い半身不随となる。3年間のひきこもり生活後、通信制高校/大学を経て大手通信キャリアで1stキャリアを積む。9年間でSE/営業/ハードウェア開発/企画戦略/新規事業など様々な担当を経験し、2017年ヤフーへ転職。本業の傍ら新ビジネスに関るイノベーター達の祭典「しんびじ」を開催。

*another life.記事:https://an-life.jp/article/375



イベント開始の平日19:30前、仕事後に時間を作って今回のイベントに参加してくださった皆さん。

それぞれにどんな想いを持って集まってくださったのか、互いの想いに触れられるのがanother life.イベントの魅力の一つです。


高級感のある雰囲気の会場だけあって、最初は緊張感が漂っていました。


そんな中、イベントは今回のゲストである、普通のサラリーマンとは思えないほど迫力がある東松さんと、公務員とは思えないような自由な恰好をした山田さんの登場と共にスタートしました。年間200本以上の講演をこなすお二人の自己紹介で、場の雰囲気は一気に温まりました。


●  アウトプット前提のインプット


沼田:お二人が今の活動を始められたきっかけは何ですか。

東松:私はアメリカのプロバスケットボールリーグのNBAのチケットを買ったことがきっかけでした。もともと、平日は残業漬け、休日は翌週の仕事のために体力をセーブし、日曜の夜にはサザエさん症候群に陥る典型的な社畜サラリーマンでした。仕事とはそういうものだと考えていたので、特に疑問は感じていなかったです。ただ、あるとき現実逃避がしたすぎて、行けるはずもないのにNBAのプレーオフのチケットを買ってみたんです。手元にチケットが届くと、レアなチケットがせっかく手に入っただけにこのチャンスを逃したくないと思い始めました。意を決して上司に「NBAのチケットが当たってしまったので、休みをください」と言ったところ、二つ返事で了承してくれました。いざアメリカに行ってみると、衝撃を受けました。アメリカ人は平日であろうと遊びの時間を作っていたんです。短期間でも好きなことはできる。実行しないのはやる気がないだけなんだと気づきましたね。


山田:「元ナンパ師」と呼ばれているわたし的に言うと「モテたい」ですかね(笑)異性にモテたい気持ちが私を突き動かしています。今も続ける空き家を活用したプロジェクトを始めた背景にも、建築に関わるとモテるんじゃないかという下心が少なからずありましたね。


沼田:個人の活動は本業にどんなメリットをもたらしますか。


東松:シンプルに仕事の成績が上がりましたね。海外では全ての経験が初体験なので、その都度、好きか嫌いか、できるかできないかの判断します。すると、自分の感覚が研ぎ澄まされていくので、日常の解像度も上がるんです。仕事においても、今までは全ての業務に120%の力を注いでいましたが、自分の得意苦手がわかった後は、得意な仕事に注力するようにしたんです。その結果、成績もぐんと伸びましたね。休み方を変えたことで、自然と働き方も変わっていきましたね。


山田:メリットではありませんが、個人の活動は自分で責任を負うので、オーナーシップをもつことができる点が好きですね。公務員の仕事は、公平・公正が求められるのですが、それだけだと人間性が感じられないじゃないですか。今の活動には、「山田崇」とはこういう人間だと示す意味もありますね。


東松さんは、「アウトプット前提のインプット」をされている点がすごいなと思います。

どんな風にSNSに写真をアップすると受けがいいかなどをちゃんと考えられているんですよ。だから、数多くいる海外旅行好きの日本人の中でも注目されてきたんだと思いますね。


東松:私は元を取りたい気持ちが強いんですよ。海外旅行はすごくお金がかかります。弾丸旅行となると、なおさら一日あたりの費用が大きくなります。だから、思い切り楽しんで元を取る。楽しんでいる様子をSNSで発信して、いいねがたくさん付くともっと元を取れた気分になる。好きだからやってるだけなので、すごいことをやっている意識はなかったですね。


沼田:記録と発信が重要なんですね。


東松:観点を持って記録することが大事だと思うんです。ウガンダに行ったときに、ビール1本買うとWi-Fiを30分無料で使えるサービスがありました。30分経つと、ビールの購入を催促されるんです。これは面白いなと思いSNSで発信したところ、今までで一番大きな反響を呼びました。こういうサービスに気づくのは広告の仕事をしていてマーケティングのアンテナを張ってるからだと思うんです。好きなことでいいので、観点を持って記録することを意識すると発信の質は劇的に上がると思います。


●  やらないことを決めるための「do」


沼田:山田さんの著書にある「DCAP」の考え方について教えてください。


山田:私も東松さんと同じで自分の活動(Do)を記録し、発信しています。ただ、公務員なので、周りから(Check)され、出過ぎたことをするなと怒られます。そこで謝って(Apologize)、次の手を考えれば(Plan)良いんです。このサイクルをいかに速く回すかが大事だと思います。


今やっているnanodaという空き家プロジェクトは、「○○なのだ」と言ったらなんでもやっていいルールにしているんです。目的を持たずに、その時感じたことに従い、すぐに小さなdoをやってみる。そして、やりっぱなしにせず、外部のチェックに対して必ずリアクションする。これを繰り返していくと、自分でも想像できなかったような企画ができたりするんです。


沼田:東松さんは「DDCA」ですよね。

東松:人って「決定」(Decide)ができないと思うんです。私も最初の1歩目は、偶然チケットを買ったこと、つまり先に「決定」していたから休みを取れたんです。そうはいっても、会社員はなかなか休めませんよね。だから、根回し(Doing the spadework)します。休みを取るときも仕事の交渉と同じで、納得できる理由を用意すればいいんです。そして、

休んでも大丈夫なように仕事を効率化(Cutting the work time)し、旅先の土産を買って帰る気配り(Attentive)ができれば完璧ですね。


沼田:でも「決定」した後に「継続」することが大変じゃないですか?


山田:やめる日を決めると楽ですよ。続けなきゃいけないと思うからしんどいんです。私が何か始めるときは、まずは3か月とりあえずやってみることにしています。3か月で、大体その活動に自分が向いているかどうかがわかりますね。大事なのは、やってみることです。やってみれば必ず何か発見しますので。3ヶ月後の自分がまだ続けたいと思えば、続ければ良いのです。


東松:私は「やらない理由」を探すのが人間だと思っているので、意識して「やる理由」を探しています。私の場合は、「宣言する」ことが一番のやる理由になります。やるといってやらなかったら恥ずかしいじゃないですか。その恥ずかしさが原動力になっていますね。あとは、自分に合わなかったらすぐやめることも心掛けています。やるかやめるかの判断の繰り返しによって、自分の感覚が磨かれます。すると、直感的に自分に合った活動を選べるようになるんですよね。




●  ワクワクすることをやり続ける

沼田:最後にこれから挑戦したいことを熱く語ってください。


山田:偶然をデザインしたいです。私はビジョンミッションが苦手なんですよ。設定すると、それを達成できたかどうか否かの2通りの結果しか出ないじゃないですか。何が起きるかわからなくてもとりあえず好きなことをやってみる。実際、nanodaはそんな挑戦ができる場になっています。nanodaの空き家は、コワーキングスペースなどと違って、目的を持たない人が来るんですよ。そんな人がやりたいことを決め、ちょっと行動して実現に近づけるようなサポートをしていきたいですね。


東松:私は山田さんとは逆で、ビジョン・ミッションがあったほうがやりやすいですね。私のミッションは、日本の教育を変えることです。私は、サラリーマンになった後海外を旅したことで人生には様々な選択肢があると知りましたが、実際は海外に行かなくても知ることができると思うんですよ。だから、もっと子どものうちから様々な生き方の選択肢を見せるべきだと思います。ただ、私が教育者になろうとは全く思っていません。「リーマントラベラー」というキャラがついていますので、それを生かしながら、たくさんの人に伝えていければと思っています。



●ワークショップも白熱

休憩を挟んで、「明日から行う小さなdoを決める」ワークショップへ移ります。


グループワークでは、対談の感想や、自分の今の環境などを共有し合いました。お互いのdoに対して積極的にアドバイスし合う様子が見られ、初対面とは思えないほどの打ち解けぶりでした。



そして最後は、ゲストお二人へグループごとに質問タイム。


自分達の投げかけた質問に、another life.の記事で見たゲストが答えてくれるこの「近さ」は、another life.のイベントの醍醐味です。


質問者:小さなdoをどうやって見つけましたか。


東松:ひたすら考え続けた結果です。今の活動を始める前は、会社でやりたいことを見つけなければならないという固定観念にかられ、ずっと悩み続けていました。とうとう見つけることができず、自分のテンションが上がるのは旅行しかないと気づきました。じゃあ旅行の何が楽しいか。考えていくと、すでにテレビなどで見たような世界遺産に行くことではなく、現地の市場やレストラン、クラブなど、その場所に住む人々の生き方がわかるような体験がたまらなく好きなんだと気づいたんです。その経験から、僕はいろんな生き方を知ることが好きだと気がつき、それを知った結果、自分らしい生き方を見つけられたので、「生き方には選択肢があること」を伝える活動がしたいと思いましたね。


山田:私は小さなdoを始められやすい状態を作ることを大事にしています。ナンパにしても空き家プロジェクトにしても必ず2人以上で始めました。2人以上で話していると、会話が盛り上がるほど色々なアイデアが生まれてくるんです。だから仲のいい人と話す時間を定期的にセッティングして、doが生まれやすい状態をつくっていますね。


その他にも以下のような質問に対し、ゲストお二人は熱を込めて丁寧に答えてくれました。


・最初の1歩目以降をどう繋げていったか

・なんでも選べる今だからこそ、何を選ぶべきか


イベント開始時は、皆さんどことなくそわそわしている印象でしたが、ワークなどを通して徐々に打ち解け合い、イベント終了後にはなかなか話が尽きず、名刺や連絡先も交換されている様子でした。

小さなdoからやりたいを叶える】をテーマに、開催された今回のイベント。


私は、素敵なゲストである山田さんと東松さんの対談やワークを通して、「やってみる」ことの重要性を再認識しました。失敗を恐れてやらない選択をしがちですが、失敗とするか発見とするかは捉え方次第だと気づきました。



今回のイベントでは、同じような悩みを持ち、同じような志を持つ者同士で交流したことで、改めて「自分のやりたいこととは何か」考えるきっかけになったのではないでしょうか。


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anotherlife.はこの先も「やりたいことをやる人生を、あたりまえに」をコンセプトのもと、様々なイベントを開催していきます!是非ご参加ください!



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