特集|カレー好きなあなたへ贈る、カレーにまつわる人生ストーリー3選

1月22日は「カレーの日」。1982年のこの日、全国の小中学校の学校給食メニューで一斉にカレーが出されたことから制定されたそうです。

カレーと一言で言えど、スパイスや具材、作り方が違えば、全く異なる料理に。名前が付いているものだけでも、スープカレー、キーマカレー、ドライカレーなどなど、多くの種類がありますよね。その幅の広さや奥深さに魅了される人は少なくありません。



老若男女に愛されてきたカレー。今回はカレーの日にちなんで、そんなカレーにまつわる人生ストーリーをご紹介します。彼ら、彼女らはカレーとどのように関わり、何を見出したのでしょうか。いつも美味しく食べているカレーの意外な一面や、新しい関わり方が見えてくるかもしれません。



1人目:堀内 礼一(ほりうち れいいち)さん

カレーシェフ。八丈島にて、「八丈カレーヒロ」を経営する。


引退するまで、カレーは極め続けたいと考えています。どんなに長年作り続けても、必ず味の起伏があるんですよね。プロとして合格ラインというものは存在するんですが、基準を満たした中での良し悪しがあります。できる限り、上の味を追求したいんです。

例えば、同じお肉を使っているといっても、重さや形など、一定なものってないですよね。魚も野菜も、全て微妙に違います。その違いを意識して作り方も変えないと、いいものはできないんです。

自分で納得のできる味にならない日は、お店を開けないこともあります。年に数回あるかないかですけどね。それくらいこだわっているものなのなんです。

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2人目:森山 たつを(もりやま たつを)さん

海外就職研究家・カンボジアのカレー屋さん。「海外就職研究家」として書籍の出版、セミナ開催ー、ブログの執筆活動などを行う。また、「サムライカレープロジェクト」という、カンボジアのカレー屋で海外での就業体験ができるプロジェクトを運営中。



半ば思いつきで「カンボジアにカレー屋さんを開こう!」と決めました。実際に屋台の経営を任せることで、「海外で働く」ことの体験をできる場をつくろうと思ったんです。


現地で日本のカレーライスが認知されていないこともあり、集客等は苦労しましたが、働く人にとっては大きな気づきに繋がっています。


ルールなどを細かく決めずにかなり自由に働いてもらうので、新しいことを自分でやりだすように段々積極的にもなるし、屋台というシンプルな形態で経営に携わることにより、お金の流れの理解にもつながっていくんです。


外国人と話したことが無いと、まるで宇宙人のように思う人もいますし、海外で働くことへの不安を抱えている人もたくさんいます。でも、「意外と何とかなるもんだな」という気づきを得て、色々な選択肢が増えていくんですよね。

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3人目:藤巻 美雪(ふじまき みゆき)さん

「下北沢カレーフェスティバルミスカレーグランプリ」2013・2014年度グランプリを受賞し、カレーに関わる様々な仕事も行う。



「ミスカレーコンテスト」に応募。そのコンテストでは「カレーが似合う女子」が投票形式で選ばれ、グランプリには「ミスカレー」の称号が与えられます(笑)たくさんの方の協力もあり、私は2年連続「ミスカレー」の称号を獲得することができました。


それから、気づけばどこに行っても「ミスカレー」と呼ばれるようになり、テレビ出演をしたり、カレー米の開発に携わったり、カレー屋さんの販促のお手伝いをしたりと、「カレーにまつわるお困りごと」を聞いて回る人になっていました。




ですが、私が本当にやりたかったことは、「ミスカレー」ではありませんでした。いつの間にか、「ミスカレー」という肩書に縛られていたんです。

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2020.01.22