特集|リスキリング元年、社会人になってから大学院進学を選んだ人生ストーリー

2022年10月12日に岸田首相は、リスキリングの支援について5年で1兆円の支援を投じると表明しました。経済産業省によると、リスキリングの定義として、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定められています。

一度仕事を始めてから新しく必要なスキルを学び直すことに対してハードルを感じる方も多いはず。今回は、社会人になってから大学院進学を選択し、自身のキャリアを変化させた方々の人生ストーリーをご紹介します。

1人目:斉藤 肇(さいとう はじめ)さん|企業の情報開示支援



そしてCSRの知識に強い人間は社内では少なく、自分のもつ知識だけでは競合他社に勝てないと感じることがありました。競合で修士を持つ人が提案に出てきたり、CSRレポートを出すだけでなく、その後のコミュニケーションまで提案する会社も出現し、壁にぶつかったんです。

そこで、私も壁を突破する必要があると感じて、企業の情報開示のあり方を改めて学問として学ぶことに決めました。色々な情報を調べる中で、立教大学大学院の「21世紀社会デザイン研究科」の案内を見て「ここしかない」と直感的に判断し、2013年4月より、会社で働きながら大学院に通い始めることにしました。

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2人目:小林 慎太郎(こばやし しんたろう)さん|想いを「伝える」ためのお手伝いさん




新しい会社でも数年働き、成果を出せるようになったし、周りから評価もされていました。ただ、それは狭い世界での話だと感じていたので、もっと色々な人がいる環境で自分の実力を客観的に知りたいと思い、グロービス経営大学院に通ってMBAを取ることにしました。

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3人目:松田 悠介(まつだ ゆうすけ)さん|次世代教育のため、日本の教育を良くする





そして、どうすればそんな教師を増やせるか考えた時、「共感してもらえる人を集めて、理想の学校を自分の手でゼロからつくり上げていきたい」と思ったのです。先生たちの情熱が常に絶えない学校をつくっていこう、と。

そのためには、学校内でのリーダーシップやマネジメントを学ぶ必要があると感じました。学校内には、「教諭」という現場の教師か、何十人もマネジメントする「校長」や「教頭」などの管理職のどちらかしかなく、マネジメントを段階的に学べる環境ではありませんでした。そして、国内には学校組織の運営について専門で学べる場所はほとんどなかったので、ハーバード教育大学院を目指すことにしたんです。


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4人目:赤穂 雄磨(あかほ ゆうま)さん|日本の自然の魅力を訪日旅行者に伝える





そこで、将来、独立して観光に携わる事業を興したいと考え、ビジネスか観光について勉強したいという気持ちを抱くようになっていきました。そして、駐在中、日本に一時帰国したタイミングで、観光学に力を入れていた北海道大学の大学院試験を受けると、合格することができたんです。

「これは運命だ」と思い、30歳で会社を辞めることに決めました。


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2023.06.09