特集|寒い冬の日はお風呂に入ろ!銭湯、温泉、お風呂に関わる温か人生ストーリー
一年のうち、最も寒さが厳しいとも言われる大寒をすぎ、関東甲信でも雪が降りました。こんな寒い日に入りたいのが、そう、お風呂!
家のお風呂もいいですし、近くの銭湯やお風呂やさん、休日には温泉旅館に足を運んでみるのはいかがでしょうか。お風呂がある場所が持つのは、ただ体を温めるだけではないパワー。リラックスできたり、何かを知るきっかけになったり、ありのままの自分を見つめ直す時間をもてたり…。
今回は、銭湯やお風呂、温泉を仕事にし、温かい場をつくり様々な価値を生み出している3人のストーリーをご紹介します。
銭湯を通して何かをしたいと考えた時に、まずは現代における銭湯の価値を再定義する必要があると考えています。銭湯の価値は、家庭に風呂がなかった時代の公衆浴場というハード面から、リラックスをしたり心を整えたりというソフト面にシフトしています。
銭湯の価値を再定義し、現代のライフスタイルの中に根付かせていくことで、銭湯の新たな文化を創り出し、斜陽産業と言われる銭湯を継承していけると考えています。
2人目:伊東 将志(いとう まさし)さん|夢古道おわせ支配人
根本的な問題は木材の需要が減っていること、さらに深く掘ると、生活の中で木に触れる機会が少なくなっていることにありました。木に触れる機会を作ることならできるのではないかと思い、工場内に転がっているものをいろいろ持ってきてもらいました。
その中で、木の皮をはいでツルツルに加工した大丸太が目に止まったんです。「これをお風呂に浮かべよう」と閃きました。入浴にきたお客さんも喜ぶし、尾鷲ヒノキに触ったり匂いをかいだりして身近に感じてもらうことができると思ったのです。
3人目:上塩 浩子(うわしお ひろこ)さん|湯原温泉旅館「八景」女将
八景で大切にしていることは、「構えない」ということです。家に帰ってきたような感覚を味わってもらいたいんですよね。お客様の社会的なステータスやバックグランドは関係なく、とにかく目の前の時間を大切にしていただきたいんです。
構えず、奇をてらわず、目の前のお客様のお役に立てることだけを考えて行動する。それは、スタッフの年齢や経験に関係なく、若い人でもできるやり方で、そういうことにこだわっています。
2020.01.28