帰国した後は、将来父の広告会社を継ぐ時の役に立てばと思い、トッパンエムアンドアイ(現:TMIソリューションズ)に入社しました。父の会社が大学卒業時に倒産してしまいましたが。印刷に関係があると思い入社したところ、PCやサーバー、ITソリューションの法人営業で全く関係がないという誤算はありましたが、顧客毎の課題をヒアリングし、提案書にまとめて、という中で、仕事の基礎を学んでいきました。

ただ、会社に対する違和感も感じていました。取締役の方に「おい新人」と呼ばれたことがあり、その時に「個人として認識されていないんだな」と悔しさを感じました。自分がやらなくてもいい仕事ではないか、とさえ思いました。

社外の交流会などに参加するようになり、同世代で起業を考える人などに出会い触発されていきました。父の会社の倒産から、会社経営を通じて人に迷惑をかけることがあると知っていましたが、自分の殻を破ってみたいと思い、、独立に関心を抱くようになりました。ワーキングホリデーで、サラリーマン以外にも生き方があると感じていたことも後押しになり、25歳までに独立しようと目標を決めました。

1年半ほど働いた頃、社内で圧倒的な成果を上げている方が独立することになり、「うちを手伝わないか?」と声をかけてくれ、創業に参画することを決めました。

大企業から一転、5名でのスタートでしたが、新しい環境では毎日本当に楽しく働きました。生意気な割に仕事ができないのにも関わらず、「気持ちはあるから」と認められ、新規事業を任せてもらいました。上手く行かずにもがくこともありましたが、充実感がありました。

その後、開発力や企画力のある会社と業務提携し、コミュニティサイトの新規事業を立ち上げ、その会社の副社長になりました。途中で自社事業から受託開発へ方針が切り替わり、当時営業の統括を担当していた私は貢献できる部分が少なくなり、社長の同意を得て、並行して自分で会社を立ち上げることにしました。目標からは1年遅れたものの、26歳での独立でした。