私は東京で生まれ育ちました。高校生になり進路を考えた時、漠然と女性のファッションブランドを立ち上げたい気持ちが湧いてきました。

自分で着る服やお洒落にこだわりがあったわけではありません。ただ、どこかで見た「ヨウジヤマモト」ブランドの服のイメージが頭に焼き付いていたんです。モノトーンの布を揺らして歩く女性の姿、その服の揺れていった後の余韻。同じように美しいブランドを立ち上げたいと考え、卒業後は服飾の専門学校に進学したいと考えていました。

ただ、進学校だったため周りの友達は大学進学を目指していて、私も流されるように大学に進むことにしました。特にやりたいこともなかったので、授業には身が入らず麻雀ばかりして過ごしていました。

一方、将来ブランドを立ち上げたい気持ちは変わらず、洋服のお直し屋さんが開く洋裁教室に通い、少しずつ服飾に携わっていました。趣味程度のものでしたが、洋服作りは楽しかったですね。ただ、ファッションの専門的なことを学んだわけではなかったので、将来ブランドを持ちたいとは思いつつ、大学卒業後は一旦就職することにしました。