高校3年生になるまでは演劇ばかりで全然勉強してなくて、成績は学内のテストで下から20番目でした。しかし、好きだった女の子から頭のいい人が好きだと言われ、一年間猛勉強。その結果、東京大学経済学部へ入学することができました。

大学入学後は燃え尽き症候群になってしまって、学校にも行かずただお酒を呑んでバンドするみたいな、どうしようもない生活を送ってました。そんなときに意識高い系の友達から、一緒にビジネスコンテストに出ないかと誘われたんです。特に断る理由もなかったので出場することにしました。

ビジネスコンテストの会場では、僕と年齢がほぼ変わらない人たちがビシッとスーツを着て、パソコンを鮮やかに使いこなし、プレゼンテーションを行なっている姿に衝撃を受けました。当時の僕には、彼らが言ってる言葉の意味はほとんどわかりませんでした。しかし良いビジネスモデルがその場で評価されて、次々と投資家から投資されていく、そのやりとりが単純にとてもカッコイイと思いました。難しい言葉の意味はわからなかったけど、想いを発信してそれが相手に伝わることで何かが動く、そのシーンに魅せられたんです。よい演劇を観たときと似たような高揚感がありました。

僕も、チームメイトと一緒に1週間ビジネスプランを練り上げ、プレゼンをしました。 でも、まったく歯が立たず、コンサルタントの人から「ビジョンはわかる。だけど、ビジネスにおいて一番重要なお金の流れが一切定義されていない。君たちはお金の流れを重要だと思ってないでしょ」と言われました。

さらに続けて「お金を生み出さないんだったらただ単に吠えてるだけのやつ。そういうのは格好悪いから、ちゃんと金の流れを作れ。そうすれば必然的に、幸せは生まれるから」と言われました。その時、頭を殴られたような強い衝撃を覚えたんです。お金を稼ぐことは、汚いことではなくて幸せを生み出すこと。「ビジネスっていうやつを使えば、お金の流れを生み出すことで、幸せを生むことができる」。そして、劇や曲を作るよりもビジネスを作った方がより大きいインパクトを世の中に与えられるし、そっちの方が多くの人を動かしたり感動させたりできるんじゃないかと強く思い、そこから「経営者になる」という夢を追うようになりました。