千葉県船橋市で生まれました。両親の仲が悪く喧嘩ばかりで、しょっちゅう怒鳴り声が響いていました。そういう時、僕のお決まりの逃げ場所はお風呂場で、浴槽に勢いよく水を出し、その音で外の喧騒が聞こえないようにしていました。水の音を大音量で聞いていると、外界から意識が遮断されて、僕の見たい架空の物語の断片が眼の前に浮かんでくるんです。

小学校2年生の時に童話『ごんぎつね』の続きの物語を書くという宿題があり、自分の書いた物語が表彰されました。珍しく両親がふたり仲良く褒めてくれたことがすごく嬉しくて、それから密かに自分のオリジナルの物語を作り始めるようになりました。

小学校では、友達がなかなか出来ませんでした。何しろ自分に自信が無く、それでいて負けず嫌いな性格。アンバランスな人間でした。中学校ではいじめも始まり、不良グループに目をつけられて常にビクビクとしていました。二人組を作る時には必ず余るタイプで、部活でもいじめられ、放課後の居場所がありませんでした。現実から目を背けて、頭の中で物語を夢想することが、次第に現実逃避のツールとなっていきました。