身体の調子を整える道を選んだ人たちの、人生まとめ

日々の健康維持のため、またスポーツを長く続けるためには、身体と上手に付き合っていかなければなりません。

そういったトレーニングや整体など、人の身体に関わることを決めた人たちを紹介します。








最終的には高校卒業まで野球を続けていたんですが、
高校に入学した辺りから、よく怪我をしてしまっていました。

膝だったり肘だったり、色んな所をよく痛めていて、整形外科や接骨院によく通っていましたね。
とくに高校の頃は、時間さえあればほぼ毎日のように治療に行っていました。

たしかに治療をしてもらったあとは調子がいいんですが、それが継続しないんですよね。
治療せずに運動できるようにはならなくて。

よく治療を受けていた身としては、

「治療を受けなくても運動できるようになりたい」

といった感情を抱いていました。

専門学校での3年間は、国家資格の取得のためにひたすら勉強、という感じでした。
3年後無事に資格が取得できたため、そのまま就職することもできたのですが、
スポーツに関わる、テーピングやストレッチなどを理論的に学ぶため、
スポーツの専門学校に通うことにしたんです。

もちろん医療の専門学校でも、怪我に関わることは学びました。
ただそれは現場の知識という感じではなかったんですよね。

もっと具体的に、どういったスポーツで、どんな症状が出ているか、
それに対してどういう治療法が適切か、といったものをリアルに学ぶ必要があると考えたんです。



白井 龍一さんのインタビュー全文はこちら







そんな時に、たまたま大阪でコンディショニングのセミナーに出会ったんです。
コンディショニングとは、使い過ぎの筋肉をリラックスさせ、
逆に使っていない筋肉をトレーニングすることで体のアンバランスさを解消することにより、
体調を整える手法で、いわゆるトレーニングとは全く違う考え方なんです。

最初は半信半疑でした。
それまでは弱い部分は鍛えるという考え方を信じていて、整えるなんて考えなかったですからね。

でも実際にワークを通して、考え方が一気に変わりました。
その場で自分自身の体の変化を感じることができ、とても驚きましたね。

ただ、コンディショニングは、あくまでもその人自身の生活の中で日々体を整えていく考え方なので、
店舗に来てもらい、その時だけ運動をしてもらうわけではありません。
自分で体調を整えられる方法を学んでもらい、卒業してもらうことが最終ゴールなんです。



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そこで、どうせなら将来の自分に役に立つ仕事がしたいなと考え、
自分の学んでいることに近いスポーツクラブのインストラクターの仕事を始めました。

研修で基礎を教わり、いざお客様を相手にして働くようになってみると「この仕事、面白い」と思いました。

自分が身体のことを勉強し、それを直接伝えることで、
接するお客様の体が改善されていることを実感することができたんですよね。

それからは「教師」として人に何かを教えるのではなく、
目の前の人のありたい姿に「導く人」になりたいと思うようになり、
トレーナーとしての道を進むことに決めました。

自分は健常者にトレーニングを行うことはできても、
疾患を持った方にはリハビリも行うことができないということも思い知らされました。

それらの経験があってからは、人を助けるためには、お金が必要、仕事ができる必要があるし、
もっと自分の能力をつけたいと考えるようになりました。

更に、当時働いていた今でも尊敬する会社の社長がよく仰っていた、
「なれる最高の自分になれ」という言葉も重なり、
一旦は現場を離れ、フィットネスクラブへのコンサルティングなどの業務を行っていたものの、
現場へ戻り、健常者だけでなく疾患を持たれた方へも対応できるトレーナーになりたいと考えるようになったんです。



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2014.10.07