子育てをしながら働く男性の人生まとめ

子育てをしながら頑張って働いているのは、女性だけではありません。子育てと育児の両軸で頑張る男性をご紹介します。








ところが、そんな風に過ごしていた、大学1年の夏休みの最後の日、
付き合っている彼女との間に子どもができたことが分かりました。

産婦人科の検査で子どもを授かったことを知った僕らは、
その新しい命を産み育てる決断をしたんです。

彼女の両親に結婚と出産について話をするのは、
大きな緊張と不安がありました。

「大学を辞めて就職して、死ぬ気で働いてふたりを養います。」

と、ひたすら懇願をし続けた気がします。

しかし、実際に入社してからは仕事に苦しみましたね。
1年目は営業職の配属となったのですが、自分が思った以上に成果が上がらず、
壁に打ち当たりました。

できない自分を知ることで目線がどんどん下がっていき、
仕事が終わって家に帰ると子育てがあり、と目の前のことでとにかく精一杯でしたね。

「力愛不二」という言葉がぴったりくるような、
自分の描く理想に対し、全く力が足りないことを痛感する日々でした。

また、家庭の面では、今年でパパ7年目を迎え、上の子どもが6歳に、
新卒1年目の時に生まれた次男は3歳になりました。
たまたま今年は保育園の父母会の役員を務めることになり、
次男のいる園のイベントの運営等を行っています。



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正直、弁護士を辞めようかと思ったこともありました。
半ば現実逃避のように、当時流行っていた英語の教材に手を出し、
TOEICの点が順調に伸びていったこともあり、留学しようかと考えたこともありましたね。
そんな気分を一新するキッカケとなったのは、結婚し子供ができたことでした。
色々悩みはありましたが、仕事へのモチベーションを持ち直すことができたんです。
ところが、仕事が忙しいこともあり、家に帰る時間はどうしても遅くなりがちでした。
子育てを楽しみにしながらも、コミュニケーションの時間がとれないことへの危機感が、
少しずつ大きくなっていったんです。

「この値段で子供を驚かすことができるのなら、買ってみようかな」

本当に軽い気持ちで、安いマジックのセットを買って帰ることにしました。

それから、ちょっと練習してマジックを子供に披露したところ、すごく喜んだんです。
それどころか、一緒に見ていた妻まで本当に驚いていたんですよね。

これはすごいと思いました。今まで一緒にやった楽器などと食いつきが違いました。

それから、真剣にマジックの勉強を始めるようになったんです。



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神野 太志さん







そしてその会社を辞めて、転職するまでの無職の期間に結婚しました。
結婚式の時、祖母が泣いている姿や、妻の末期癌の母が喜んでいる姿を見て、
自分は何をやっているんだろうと恥ずかしくなりましたね。

その時に、今までは自尊心が強く自分は特別なんだと考え、一歩踏み出せなかったけど
特別である必要はないことに気付き、
人生に感謝し、この世に生まれた責任を全うしようと思ったんです。

さらに別軸として、子どもが本当に好きなので、会社が大きくなったら託児所を作り、
一般の人にも開放して、子育をする母親支援の分野でも何かしていきたいと思います。
僕は今も昼と夜は必ずご飯を食べに家に帰り、子どもと一緒にご飯を食べるようにしているんです。
子どもが働くことは楽しいと思える社会にしたいですね。



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2014.10.12