形も思いも人それぞれ、飲食店経営に携わる人生まとめ

飲食店と一口に言っても、居酒屋もあればフレンチレストランもあるし、食事のための場所もあればお酒のための場所もあり、はたまたコミュニティとしての場所もあります。

そんな飲食店を運営している方がどんな背景で開業にいたったのか、何名かのお話を紹介します。




18歳の頃からイタリアンレストランでアルバイトを始めるようになりました。
そこで実際にアルバイトとして働き始めると、「自分が提供した商品が、目の前で消費されている」という様子を魅力的に感じ「自分がやりたいのはこれだな」と思ったんです。
自分が提供したものが消費されている場面を見ることができるのって、
飲食業だけじゃないかと思ったんですよね。


それまではレストランでもバーテンダーを務めることが多かったので、普通のバーでも良かったのですが
お酒を飲めない自分の知り合いにも来店して、楽しんでもらえるようにお店はレストランの形態にしました。
また、実際に働く現場でお酒を飲まない若い人が多いな、という印象を受けたり、
宅飲みが流行っているということをテレビで見聞きしたりして、
10年後20年後は、お酒を飲む場が少なくなると思い、レストランじゃないと厳しい気がしたんです。



桑本さんのインタビュー全文はこちら




とはいえ旅行にもお金がかかるので、焼き鳥屋でバイトをし始めました。
働いていたのは石焼の焼き鳥屋で、従業員が焼く形態だったのですが、
仕事をするうちに、お客さんと話をしながら調理する楽しさに目覚めていきました。
いわば、プチ・プレゼンテーションで、石で焼く理由を話すか否かでお客さんの反応が全然違い、まるで味が違うようなんです。
そのうち、もっとこうしたら反応が変わるんじゃないかと工夫をするようになり、
バイトに没頭していきました。
その後大学は休学し、バイト中心の生活をする中で、
ある時店長が辞めてしまうことになりました。
そこで、「それだったら、俺に店長をやらせてもらえませんかね?」と掛け合ってみたんです。


その最終形態として、今度は大人が楽しめるお店を作りたいんですよね。
新しいお店では、馬肉を焼くためにオーダーメイドで釜を作ってもらい、
クラウドファンディングなども絡めて、今までに無いようなお店にしようと思っています。
今後は馬だけでなく、他の業態でも店を持ちたいと考えていますし、
いつか必ず海外で店を開くことを決めています。




平山さんのインタビュー全文はこちら



トークイベントや、趣味のサッカー観戦を重ねていくうちに、
試合後にみんなで飲んで騒げるような飲み屋を開きたいという、新しい夢を持つようになりました。
社会人になってからもサッカーの観戦によく行っていたのですが、スポーツ観戦をできるのが、
BARなどの洒落た雰囲気のお店ばかりなことに、違和感を持ったんですよね。
スタジアムでの試合中は、ビールを飲んで屋台のご飯を食べて、といった具合なのに、
スポーツBARでは、よそ行きの服装で背の高い椅子に座り、お洒落なカクテルを頼んで、と、
あまりにも、ギャップが大きいと思ったんです。
そんな背景もあり、座敷に座ってラフな雰囲気で、
スタジアムに行くのと変わらない気持ちで来てもらえるお店が創りたいと思ったんですよね。



河野さんのインタビュー全文はこちら





飲食店経営者の様々なストーリーを聞くと、これからたまたまた入ったお店にも何かストーリーがあるのか、少し楽しみになりますね。

2014.10.03