死に近い経験をしたからこそ、自身の道を見つけた人生のまとめ

昔から、大成するためには「戦争」「投獄」「大病」のいずれかの経験を持ち、死生観を掴んでいることが必要だと言われています。

生命に関して身を以て体験した方は、なぜ強いのか。自己や病気などでご自身の生命の重みを感じた方の人生を紹介します。




ところが、社会人になって数年たったころ、私は大きな病気にかかりました。
これまでベストを尽くそうと頑張りすぎたこともあり、ストレスも原因の一つとのことでした。
そして、その病気は、命に関わるものでした。
その宣告を受けてから、私は明確に「死」を意識するようになったんです。
有名な言葉でもありますが、自分が今死んでしまうとしたら、
「満足な人生だった」と思えるか、自分に問いかけるようになりました。
そうやって考えてみると、明確にYesと言えなかったんですよ。
このままだと、自分の人生に後悔してしまうと思ったんです。
出世とか、収入とか、見栄とか、私にとっては大事なものではなかったんですよ。



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オーストラリアでキャンピングカーに乗っていたのですが、車がまっぷたつに割れてしまうような大きな事故に遭い、意識がないままヘリで病院に運ばれ、手術をしてそのまま緊急帰国することになったんです。
幸い一命をとりとめましたが、大げさな表現ではなく、死にかけたんです
そして、包帯ぐるぐる巻で入社した会社の新卒研修の1つだった、1人1つfacebookページを運用するという課題でつくったのが、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」のページだったんです。
これは、大好きな旅行中にでも死んでしまったかもしれないから、人間は本当にいつ死んでしまうか分からない。
だからいつ死んでも後悔しないように、「死ぬまでに行きたい場所」をストックしてみんなと共有しよう、というコンセプトでつくったんですよね。




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念のために大学病院で検査をしてもらったのですが、結果が出る否や入院することになりました。
緊急手術が必要で、病気の種類によっては、死ぬ可能性もあり、手術をしても全身不随や、子どもができない可能性があると言われました。
突然のことで何が何だか分からなかったのですが、「明日死んだら、人生に悔いはないだろうか」そんなことばかり頭によぎっていました。
病院のオペ室が空き次第、すぐに手術することになりました。


しかし、僕が入院していた同じ病室には、末期がんの人や死期が迫っていつも泣いている人などもいました。
「今日生きられなかった命」があることを心から感じたと共に、自分の命があるうちに「起業したい」という思いだけが心に残り続けました。
この時にまたゼロに戻って、歩き始めた感覚がありました。





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生きていたから語れるけど、本当は亡くなってしまってもおかしくない瞬間は日々の中にあり、実際に亡くなってしまう人もいます。

だからこそ、今生きている自分自身の生命を噛み締め、日々感謝しながら歩んでいけたらよいですね。

2014.10.03