茨城県日立市で生まれました。小さい頃からこれといって夢中になったものはなくて、本や漫画を読んだり、ゲームをしている普通の少年でした。小学生になってから、学校という場にフィットしていないような違和感がありました。周囲から少し浮いているような感覚でしたね。

小・中学生の頃に一番記憶に残ったのは、テレビゲームの『ドラゴンクエストⅢ』をやったことでした。物語の最後に辿り着いたのが、シリーズ一作目の物語の始まりだったという展開に衝撃を受けたんです。三作目から一作目に時系列がつながるなんて、こんな面白いものがあるのかと、すごくワクワクする体験でした。そういう体験もあって、自分も何かものを作れる人になりたいと、漠然とした思いを持つようになりました。

高校卒業後は地元を出たいと考えていました。親元を早く離れたいと思っていたので、埼玉県にある文系の大学に進学しました。

大学の授業はつまらなかったです。部活には行っていましたが、授業に出ず、起きたら麻雀やパチンコをして、夕方になると飲みに出かけて。「こんなことをしていていいのだろうか」と、頭の片隅では思いつつも、なかなか止められませんでした。一方で、何か表現をしたいと、小説を書いたり、お笑いをやってみたりしましたが、特に結果は出ず。だらだらと過ごすうちに2回留年してしまいました。

自分の中でスイッチが変わったのは、5年目に入った情報系のゼミで、Mac(Macintosh)と出会った瞬間でした。初めてMacを触ったとき、そのデザイン性や機能の独自性に脳天をかち割られるような衝撃を受けたんです。このパソコンが普及したら、世の中が変わると直感しました。

すぐにのめり込んで、パラパラ漫画を作ったり、WEBサイトを作ったり、友達とパソコン通信で交流したり。Macを使えばデザインの仕事ができると知り、アルバイトで貯めたお金でMacを購入し、スクールにも通いました。