徳島県阿波市に生まれ育ちました。父が電気工技士として電気製品の修理や工事等を行う仕事をしていたため、身の回りには機械がたくさんあり、時々父の手伝いもしていました。ものをいじることが好きで、ぼんやりとですが、電気・電子工学方面に関心がありました。

小学5年生になり、友人の間でファミコンが流行り始め、私も父に買ってほしいと頼むと、パソコンを紹介されました。「ゲームは買わなければいけないが、パソコンがあれば自らゲームを作れる」と。父は特別詳しいわけではなかったのですが、これからはパソコンの時代だという言葉にも押されて、その時からプログラミングを始めるようになりました。

とはいえ、限られた書籍や雑誌しか勉強できる材料が無く、専門的な書籍を読み漁って学んでいきました。プログラミングでゲームを作っては遊んでということを繰り返していると、いつしか作ること自体に楽しさを感じるようになっていきました。未知の領域への好奇心に加えて、分野自体の将来の可能性が大きく、あまり人がやったことが無い領域であることに魅力を感じたんです。自ら遊ぶだけでなく、雑誌にゲームを投稿して、その賞金で次のパソコンを買うようにもなりました。

小学校・中学校と進むうちに「これが仕事になったら良いな」という思いが強くなっていき、卒業後は香川にある高専の情報工学科に進学することに決めました。高専には既にプログラミングのできる人が何人かいたこともあり、寮で仲間とゲームを作ったり雑誌に投稿したりと、切磋琢磨できる環境で過ごしました。

高専で研究室に入ってからは、先生が民間企業出身の方だったこともあり、音声認識の研究をしながら、業務システム等、民間企業の受託開発も始めていきました。法人を相手に、製品の最終利用者の背景も考えながら売上につながる製品や価値を作るという意識で取り組めたことで、ビジネスとは何かという部分について学んでいきました。

その後、高専を卒業してからは徳島大学工学部の3年生に編入しました。周りは就職する人も多いものの、もう少し本格的にこの領域で勉強がしたいと思い、研究者になることも視野に入れて地元に戻り大学に進みました。