日本庭園の秩序を整える、庭師という仕事
家の庭を整える昔ながらの庭師という仕事に就くには、何が必要なんでしょうか。
庭師の仕事
庭師とは主に個人宅の日本庭園を造り、手入れをして維持管理をする職人の仕事を指します。木々や庭の構造を把握し、家主と相談しながら庭を整えていきます。実作業としては
生垣を切ったり、枝を落としたり、雑草の除去をしたりなどと様々です。植木職人と違い庭師は枝や葉を切るだけでなく、接ぎ木をする、石を動かす、樹木の病気を確認するなど、庭全体に関わります。
また、公園やゴルフ場、テーマパークなどの緑地部分を手入れするのも庭師の仕事です。
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庭師になるには
庭師として働くために特別な国家資格は必須ではありませんが、その実技のレベルを証明する国家資格として「造園技能士」「造園施工管理技士」、また公的資格として「樹木医」などがあります。これらの資格を取るには基本的には実務経験が必要となるため、まずは造園会社などに就職してから修行を積み、資格を目指すのが一般的です。
庭師として一人前になるには様々な知識と技術が必要となってくるため、10年以上はかかると言われており、またその後独立する人も多くいます。
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何歳までなれるの?
特に年齢制限はないため、技術と実績さえあれば何歳からでもなることができます。ただ、通常は下積みで何年も修行した人が働く業界なので、いきなり庭師を名乗ったからと言って仕事になるわけではないでしょう。
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日本庭園が減っているので仕事の需要も少なくなっているようですが、日本の職人の世界として、非常に高い水準の技術があるようです。
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2014.10.12