大海原を股にかける、航海士という仕事
マンガや映画などではよく目にする船のキャプテン、航海士の実態はどんなしごとをしているのでしょうか。
航海士の仕事
航海士は船に乗り、操縦や指揮、荷物の管理などを行います。主な仕事として、航海中の船の位置確認があり、肉眼やレーダー、星の位置や方位、人工衛星からの電波などをもとに船の位置を正確に把握します。
航海中は、複数の航海士が24時間交代制で海や気象状態の確認を行います。
また、地上での積み荷の確認、荷物の積み下ろしの指示、航路の設定、船員との打ち合わせ、船のメンテナンスなども行います。
一等・二等・三等航海士に分かれ、それぞれできる業務が法律によって定められています。
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航海士になるには
国家資格である海技士の免許を取る必要があります。海技士を受験するためには特定の養成施設を出る必要があり、商船大学や海上技術短期大学などに通い、卒業後に資格試験を受けます。
その他に甲板部員としてある一定の期間乗船すれば受験資格を得ることができるので、まずは船の甲板で働く仕事につき、その後航海士を目指すことも可能です。
資格取得後は、船を持つ会社に就職する必要があり、商船を扱う会社で荷物を運ぶ船に乗ったり、客船を持つ会社に就職する方法があります。
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何歳までなれるの?
資格としては年齢制限はありません。しかしかなり専門的な領域になるため、受験資格があるとはいえ専門的な学校を出ていない場合、資格を取るのは難しく、万が一取れても就職は難しい可能性が高いです。
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大きな責任があり、判断も問われる職業なだけあって、早いうちから専門的に学んできた人のための仕事のようです。
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2014.10.04