結局はご縁。ただし、縁を引き寄せる人が必ずやっていることはある。another life.academy説明会

「自分の物語を生きる」というコンセプトの元、1300名のライフストーリーを配信し、累計500万人以上の読者の方と人生経験のシェアリングを行ってきたanother life.が、個人で活躍することを目指す方向けの学校「another life.academy」を立ち上げます。

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説明会では、実際にご自身のブランドを見つけて様々な分野で活躍されるロールモデルとなるゲストの方をお招きし、トークセッションの形式でお話を伺いました。

【特別参加ゲスト】
岡田 裕介さん



立命館大学を卒業後、パーソルキャリア株式会社(旧 インテリジェンス)に入社。転職支援・採用コンサルティングに従事。入社3年目に全国1000名以上の中からトップセールスを記録。全国QVPに選出。退職後、オルタナティブな学びの場を展開する教育系のソーシャルベンチャーを共同創業、副代表理事に就任。その後独立し、ポスト資本主義の具現化を目指すNext Commons Labに参画。加賀市にてローカルベンチャーの立ち上げ支援を開始。挑戦したい個人のはじまりをつくるOriginを立ち上げ、主に都心部を中心とするスタートアップやベンチャーの起業家・CxO・事業部長クラスにエグゼクティブコーチングを提供。現在は、株式会社THE COACHの取締役に就任し、オンラインコーチングスクールのカリキュラム開発や事業開発を行う。人が自由であるとはどういうことか、意識の変容プロセスから探究。コーチングの世界基準をつくる国際コーチ連盟ICFの認定プロフェッショナルコーチ・PCCホルダー。茶道裏千家流を通じて茶の湯の精神性とコーチングマインドの関連についても探究している。

運にも再現性はある。想起されるまでやり続けられるかどうか。



新條:さっそくですが、実際に個人で活動していく上で、どこでつまずくのかというあたりを、実体験ベースで掘っていければと思います。

やっぱり岡田さんのキャリアで特徴的なのは、1回複業としてコーチングの資格を取ったあと、一旦コーチングから離れて、別の活動をされてからもう一度コーチングに戻られてるところかと思うんですが。まずは一巡目、最初に複業として始められたときに大変だったことで何が印象に残ってますか?

岡田:最初は社会人一年目の時ですかね。コーチングスクールで学び始めて。その後に複業として進めようと思ったんですけど、なかなか難しかったんですよね。最初は友人知人に対してコーチングさせてもらいつつ、そこから輪を広げていこうかなと思ったんですけど、なんというか、だんだんとなくなっていったというんですかね。その先で契約に繋がるわけではなかった。「楽しかった」で終わりましたみたいな感じで。

そこから、紹介の紹介とかもポツポツはあったんですけど、やっぱり、事業にするのは難しいなと感じてきて、そこで一回断念したというのが最初のプロセスとしてありますね。その後は、コーチングをもう少し教育の場で実践してみたいなと思い、教育系の会社を友人とやってたんですよ。なので、その時はあんまりコーチングはしていなかったと。

新條;そもそもでいくと、フェーズとしては内省に近いかもしれないですけど、社会人一年目って結構早いじゃないですか。もしかしたら本業と関連があったかもしれないですけど、コーチングを複業にしようという方向性は何がきっかけだったんですか?

岡田:元々のきっかけは大学時代なんですよ。大学時代にキャリアとか人生どんなことで生きていきたいんだろうというところを僕自身も悩んでいたので、そういう支援ができたらいいなという気持ちから、人材会社に就職したというのもあり。そこから知人のコーチとの出会いがあって、コーチングが仕事になることを知って。なので、最初からプロコーチになる前提でスクールを選んで学び始めて、複業もしくは本業でやって行く気満々だったと。

新條:さっきもちらっとお話したんですけれども、ご自分の名前で仕事していく中でめちゃくちゃよく聞く難所みたいなものが三つあって。

一つが、私は個人でどんな仕事をしていけばいいの?みたいな。いわゆる強みとか好きなことなの?というあたり。もう一つが実行フェーズで、最初のお客さんとか値付けとか。今まで会社の看板でやっていたことが個人になると、急に難しくなったりやり方がわからなかったりという話が一つ。もう一つが、まさに自立という言葉と近いかもしれないですけれども、それで安定的にやっていけるとか、究極継続するとか、今回コロナとかもすごく大きなダメージだと思うんですけれども、どのラインなら安心していいんだっけ?みたいな話とか。やっぱりこのあたりが皆さん関心があるフェーズかなと思っています。

今聞かせてもらったのが一番最初の内省フェーズのお話かなと捉えているんですけれども。実際やっぱりすごい興味深いなと思ったのが、最初コーチングを始められて資格を取って、ご友人に紹介みたいな形で実際にコーチングをやられて、評判は良かったと。にも関わらず、このまま続けていくのはちょっと違うかなというのは、やっぱり紹介とか来ないぞみたいな感じですか?

岡田:そうですね。その辺に頭打ち感があったという感じですね。紹介が来なかったり、来ても本業でやれるほどの収入にはなりえないなと。このままずっと続けても満足いく生活水準を満たさない予感がだんだん強まって。

新條:めちゃくちゃリアルですね。ということは、どちらかというと本業の傍ら複業としてというニュアンスよりは、これ一本で仕事になるんだっけ?のビジョンがちょっと怪しかったって感じなんですかね?

岡田:まさにおっしゃる通りですね。コーチングスクールって結構高いんですよ。全部行こうとすると総額で行くと160万円ぐらい。基礎コース、応用コース、上級コースってあって、基礎コースと応用コースまでで70万、全部行くと160万って感じで。上級コースは、本当にプロになれるかどうか確信がないと払えないなと思って。そこまで投資する以上はもう本業レベルでやりたいというんですかね。二刀流というよりはコーチングだけで生きていけたら幸せだなというのは感じてたんで。

新條:リアルな話、それで生活できる?みたいな境界線って、クライアントの人数とか単価とかで具体的なイメージはあったんですか?

岡田:ありますね。これも赤裸々な話でいくと、プロコーチでやっていける人たちの相場って、大体1時間のセッション1万5000円から3万円ぐらいなんですね。それを30人ぐらい。それで計算すると年収600万ぐらいいきますよね。一方当時の僕は、5000円ぐらいでやってました。それで30人届く見込みがなかったので、本業でやるにはちょっと苦しいなという感じ。

新條:その人のスタイルとか商材によって全然違うかもしれないですけど、コーチングの場合、単発というよりはお一人と何度もセッションするみたいな感じですか?

岡田:そうですね。基本的には月あたり1回か2回。なので、10人クライアントさんがいたら、だいたい10回か20回あるって感じですね。

新條:じゃあ単価としても件数としても、一巡目ではちょっとそのイメージが見えなかったっと。二巡目は、何を変えたから上手くいったって因子はご自身でも心当たりありますか?

岡田:いくつかあるんですけど、きっかけは、再現性があるかどうかはちょっとわからないですけど、運が良かったというのが一つあるんですね。

新條:でも皆さんそおっしゃいますからね。そこは確実にそうだと思います。

岡田:僕自身もコーチングを受けてて、そのコーチの方がひとり、キーパーソンになる方を紹介してくれたんですよ。「紹介したいクライアントさんがいる」って急に言ってくれて。その人は、いわゆるビジネスバックグラウンドがあるコーチを求めてたんですよね。起業支援の経験があるコーチ。その当時、教育系の事業を立ち上げた後で、そこを独立して、ちょうど起業支援をやってたんですよね。地域で起業したい方の支援。それが上手く繋がって紹介してくださったんですよ。

で、そのキーパーソンになる方がすごいたくさん紹介してくれたんです。その時は正直、有償クライアントは友人しかいなかったので、プロといえるにはちょっと恐れ多いぐらいの感じだったんですけど、なぜか奇跡的にその人が契約してくれて。それで、僕のセッションに価値を感じてくれて、3、4人ぐらいですかね、一気にご紹介いただいて。

そこで兆しを感じたというか。コーチング、なんかいけるかもってその時に感じて。ちょうどそのとき、もう少しタグ付けをする必要性を感じていたので、起業×コーチングだったらいけるかもという感じですね。なのでその文脈で絞ってセッションしたり、Twitterで発信してたら、いろいろお問い合わせをいただくようになって。

実は、コーチングスクールを立ち上げたのもTwitterの影響なんですよね。Twitterでコーチングについて発信を続けてたら、大学時代の友人から「コーチングしてるんだ」ってDMが、卒業以来ぶりに来て。「コーチング事業を立ち上げようとしている人がいるから会わせたい」って会わせてくれて、そこで共同創業者が見つかって。本当に、発信し続けたらそういう出会いがどんどん入ってきたという、そういう感じです。

新條:岡田さんはさっき再現性がないっておっしゃってたものの、今みたいなことが多かれ少なかれ皆さんで起こる気はしてて。いきなり知らない人から問い合わせって来ないじゃないですか。超リアルな、例えば私達のプロダクトとかサービスとかを見て、すごい遠くにファンがいてわざわざ来てくれるみたいな話ってあまりない。特に前半戦は、ご自身のパフォーマンスとか今までの実績を知ってる人も多くない。そうなると結局、さっきの共同創業の話も、キーになる案件みたいに、元々の知人の方から来ることが多い。やっぱりチャンスは半径5メートルの方からもたらされているなと。

逆に言うと、それがもたらされるティッピングポイントじゃないですけど、水があふれるまでやりきっているかどうかみたいな話というのはあるのかなと思ってまして。うちの法人の話ですけど、アナザーライフってメディアを立ち上げて、いろんな人の人生を取材しますってコンセプトは今も変わらないけど、ページビューはあんまり多くなかった。ところが立ち上げて半年経たないような頃、TBSさんのサスケの特集みたいなのが決まったんですよ。それも、どんな人に取材するのがいいのかねって、何かにすごい打ち込んでる人を取材したいみたいな話をしてるときに、たまたまTBSのプロデューサーと繋がってる人がいて。もうほんと、家とか改造しちゃったり、中学から部活も入らないでずっとサスケの練習一本ですみたいな人がいっぱいいて。そういう人生って面白いんじゃない?って知り合いが言ってて、たまたま繋がって、みたいな。最初は無償だったけど、結果仕事になって。

たぶんこれって、スタートアップとしてめちゃめちゃ伸びてたとか、縁があったとか実力があったってニュアンスよりは、その紹介をしてもらえる人に出会うまでそういうことを発信し続けたとか、やり続けたかどうかが重要だったのかなと思って。岡田さんのお話聞いていて、一見再現性なさそうに見えるけれど、一周回ってあるあるというか、伸びてく時の法則みたいなものなんだろうなって個人的には思いました。

岡田:でもおっしゃる通りですね。僕も今お聞きしてて、結局はご縁だなって思ったんです。僕が今コーチングで仕事させてもらえてるのもご縁しかなかったので。ただ、ご縁が生まれたのは僕がずっとコーチングと関わってたからだなというのはすごい感じますね。一回妥協はしたんですけど、コーチングと僕がアイデンティティとして重なりながら、それを認知してくれてる方がずっといたので。ご縁が生まれるまでずっとやれてたのは、やっぱり自分自身の中で、コーチングを本当に自分の人生でやっていきたいんだという腹落ち感があったから。そういう意味でも、まさにさっきのacademyの資料にあったかもしれないですけど、自分自身が、本当に人生を通して、なんなら究極、食えなくてもやれる、やれてることに喜びを感じるかって腹落ちが、内省を通じて得られると、どこかのタイミングでご縁が繋がる瞬間というのはあるのかな、というのはすごい感じました。

自分の熱量と、マーケットでの存在価値をすり合わせる



新條:まさにこれ、半分めっちゃ賛成、半分悩みますねってポイントなんですけど、変えた方がいい部分と、変えないことが価値になる部分があるのかなとすごい思ってまして。今みたいな話で、ブランドとか認知とか想起とか、まさに応援とかって、一朝一夕じゃない。「今日から私、食の人になるんで、その認知よろしく」みたいな話じゃないじゃないですか(笑)。ずっと貯めていってにじみ出た結果、皆さんがそう思うという話だと思うので。続けることが前提だと思いますし、続けるには自分の腹落ちが必要なのは100%賛同だなと思いつつ。

とはいえ、マーケットが求めてる形に、ちょっと試行錯誤とかチューニングも必要じゃないですか。なんかこう、例えば両生類専門のフードコーディネーターやりますとか言っても、誰が求めてるの?みたいな。何のニーズもない話をずっと発信してても、大概厳しいじゃないですか。なんで、両生類に片足は残しつつ、どうやら市場のニーズはウーバーイーツのサムネみたいな絵を作れる人にあるっぽいと。そしたら私も一旦そっちをスコープに入れます、みたいな。どこを譲って、どこを譲らないのかって判断は、めちゃくちゃリアルな話、出てくるのかなという気はしますよね。

岡田:おっしゃる通りですね。その意味でいくと、当初の僕はマーケット感覚が皆無だったんですよね。当時社会人一年目の若造で、コーチングってタグしかなかった。コーチングだけだと山ほどいるんで、3年ぐらいはやってたんですけど何のご縁もなく終わっちゃったと。その後、奇跡的にご縁があって、タグを起業かけるコーチングに変えただけで、何人か来てくれたんですよね。

やっぱり信用が信用を産むなというのはすごい感じるんですけど、そこでキーパーソンとの出会いがあって、一回取材をしていただいたんですよね。それがまた信用になって、またご縁に繋がってくるという感じだったので。そこはタグというよりは信用が信用を呼んでくれたなというのがすごいあるんですけど。

それも紐解いていくと、マーケットに対する自分の存在価値みたいなもの、ある種、確率というんですかね。その辺を考えないと、確かに生まれるご縁も生まれにくかったりというのは感じましたね。

新條:そうですよね。正しい努力をするというか、実りがある方向へ走るというのは絶対に必要なんだろうなという気はします。

合理性で選ばれるのではなく、感情で想起されている



新條:二巡目の話で行くと、「このタグだったら事業として成立しそうだな」って感覚は早めに達したんですか?

岡田:そうですね。半年後とかですかね。キーパーソンの方が、最初にどとっと5人ぐらい一気に紹介してくださって、そこから何か兆しが変わった感覚があって。それから半年ぐらい経って、クライアントさんが新規のクライアントさんをご紹介してくださるってフローがだんだん出来てきて。SNSで集客しなくても成立するようになってきて。そういう意味で、半年ぐらいから、やっぱりコーチングで生きていける気がしてきた。報酬にも満足できるようになってきたって感じですね。

新條:今の話を伺ってると、岡田さんめちゃくちゃコーチングに対して熱いじゃないですか。軸足があって真摯で。そういう姿勢って他の人にどれぐらい伝わってるものなんですかね?単にマーケティングとしてこのタグでやってますって話じゃなくて、ご自身も石川でゼロから起業された経験があるからこそ、ここで腹をくくってやりたいんですってところは、どのくらい周りに伝わっているもの、もしくはどのくらい話をしているものなんですか?

岡田:どうでしょうね。でもご縁を繋いでくださる方は、かなり知ってくれてる感じですよね。僕が求めてることとか、何でコーティングしてるのかとか、そういったものをかなり知ってくれてる方がご紹介くださるケースが多い。これは僕の主観が入りますけど、その人からすると、起業経験のあるコーチなんて、他にもいる可能性はあると思ってるんですよ。ただ、そこでマーケット的に岡田さんが一番最適だから紹介するって感覚でもない気がしてて。僕をバイネームで紹介してくださるような感覚があるんですよ。合理性で僕を紹介してくださってるというよりは、やっぱりどちらかというと応援してくれてる感じはありますね。ただ、それがどんな理由で産まれたのかというのは、ちょっと僕も把握できてないです。

新條:もう今、説明会で私たちが考えていることを全部言っていただいたような感じで。極論、やっぱり左脳は絶対に大事だと思うんですよ。さっきのタグのお話みたいに、冷静にターゲティング、ポジショニングみたいな視点。

ただおっしゃる通り、価格.comの最安値絞り込みみたいな選び方というよりは、背景のストーリーだったり、ご自身の自己開示だったりが、半径5メートルの人たちから応援される理由になるのかなと、個人的にはすごい思ってまして。めちゃくちゃ秀逸な左脳的なコンセプトを見つけたら勝てるってことじゃなくて、もう少しウェットな、なんで私がやるんだっけ?って話を、自分ごとで語れるのはすごく武器になるのかなと思ったりしています。

岡田:おっしゃる通りですね。その辺、ロジックもあると思うんですけど、ロジックじゃないものがありますよね。感情的にこの人を応援したいって思ってる人が第一想起されやすいというのもあると思います。

新條:めっちゃそうですよね。自分たちに置き換えても。

岡田:僕自身、新規のクライアントさんは今受けられてないので、お問い合わせをいただいた時は、僕が受けれないから誰かにご紹介したいという発想になるんですね。そのときに、すごい優れたコーチをご紹介するというよりは、僕の周りにいる、頑張ってるコーチの方で、かつタグ付けされてるということですよね。

プロフェッショナルとしてハイレベルというよりは、駆け出しなのでこれから頑張って行きたいってフェーズの方がとか、すごい応援したいなという気持ちがあって。タグが近いお問い合わせが来たらご紹介してますね。

新條:思い出される人であるみたいなところなのかもしれないですね。応援されるとニアリーイコールかもしれないですけど、まず想起されるというか。素敵な名刺というよりも、その背景のストーリーとか因果みたいなものも含めて、あの人ってこうだったなって顔を浮かべてくれるような。そういう人が多いほど、ご縁や機会が増えるのかなと改めて思いました。

今日せっかくなんで、私たちが応援しているシリーズになるんですけども、山田さん、こんなことやってますみたいな話とかっていいですか?

山田:埼玉の大宮で、ほとんどオンラインで活動しているんですけれども。元々は骨盤調整のインストラクターとして15年ほどやってまして。約6年前に独立したんですけれども、その時にやっぱり今岡田さんがおっしゃったように、自分のタグというものがですね、本当にインストラクターなんて石を投げればたくさんいる中で、自分をどうやって差別化しようというところで。

そこで、元々すごい興味を持っていた色彩心理という分野と掛け合わせられたらと。身体と心は繋がってるってよく耳にしますが、実際にそれをしっかり実感できるメソッドというのがないなと常々思っていて。骨盤調整と色彩心理を融合したものを作りたくて、色彩心理を学びに入ったんですね。

ですから、さっきの岡田さんの話と同じで、最初から学びをビジネスに活かすというか、融合させるぞって気持ちはもう決まっていて、ただ実際どうやってやっていくかというのは、まだ当時は分からなかった。

というところで、私もご縁でですね、色彩心理の師匠に、普通は習って卒業したらそれっきりなんですけど、私はずっと学び続けたかったし、どうしてこんな風に色彩心理で人の心が読めるんだろうってものすごい興味と熱意があったものですから、年に2回ほどお会いする機会をいただいて。するとだんだん、お会いする回数が増えてくんですね。そんな折に師匠から「代表になりませんか?」という話を頂いて。

嬉しい半分、流石に代表ともなると怖さもありまして。だけれども、やっぱりそこまで言ってくださるならということで、2年かけて色々すり合わせをして。去年の1月にRAYS彩研究所の代表になって。カラーメンタリストの養成コースをとにかくやると。去年は本当に運が良くて7名ほど出したんですけれども。

でもじゃあ、それはそれとして、クライアントさんが定量でいるかと言ったらそうじゃないですし。想起という面では、やっぱり運動畑にいた人が色彩をやるって、逆に何をやってる人かわからないって印象になりがちみたいで。私の中では、遠いものをくっつけることで、より良いものができるんじゃないかという確信があるんですけど、なかなかそれが理解されないという苦しみは、やっぱり集客にもろに出るんですよね。

だからさっき新條さんがおっしゃったように、本当にやりたい部分が決まってても、それが市場のニーズに合ってないのであれば、上手くすり合わせていく。どうしても日本だと、色の使い道はまだファッションとか占いにしかない。自分に似合う色を知りたいってニーズが先にあるので、そは満たしながら、その前にそれを選ぶ心があるんだよというのを教えつつ。それから、あなたに似合う色はこれ、って感じで、結構時間がかかるんですよね。だからやっぱり、認知とか理解されるまでの苦しみというのはありますし。正直今でもなかなか親和性というか、理解してもらえるパイはめちゃくちゃ少ない。

ただ、エリアを変えると早いんですよね。例えばデザインとか動画を制作してる会社だと、色が心理に影響するのは当たり前だよねって。そこで更に体と紐付いてるってなると面白がってくれて。

やっぱりまだ、仕事の効率化とか、コミュニケーションをとっていくために色をどう使うかというアイディアはあまりないんですね。色はコミュニケーションで、その人がつけてる色から、その人がどういう人なのかも一瞬でわかってしまう。

そういう話ができるようになったので、じゃあちょっと講座に出て欲しいとかというのが、ようやく出てきましたけど、一般にはまだまだ苦戦していて。今岡田さんの話を聞いて、深く共感をさせていただきました。

新條:無茶ぶりなのにも関わらず赤裸々にありがとうございます。まさにご自身の強みとかやりたいこととマーケットのすり合わせは、誰に聞いてもだいたいテーマなんだろうなというのは、やっぱりすごい思いましたというところと。

あとこれもあるあるだなと思うのは、発信とかしてった結果、ちょっと想像してなかったことが来たりするみたいな。さっきのでいうと、カラーコーディネーター系、何が似合いますかとか、そこは来るんだとか。この辺りは、外との対話をめちゃくちゃしていく中で見えてくるものかと思うので、それに合わせるか否かは置いておいて、自分がやろうとした仮説が投げた時に、どの方面のものが来るかみたいな話は、次に活かしていくべき気づきなんだなというのをすごく感じました。

あとはやっぱり、人に信用を付与するのは、メディアもあるんですけど、やっぱり人が人に付与するというのはめちゃくちゃ大きいなと思ってまして。私たちも、例えばこの人に紹介されたら何でも話すとか、案件お願いできてしまう人って絶対いるなと思ってまして。なので、変な言い方をすると、ちょっと癒着とかウェットに聞こえるかもなんですけど、さっきの岡田さんの話で、全部左脳の合理性ではやってないよねってところで。応援してくれる人の質量みたいなところを増やす地道な行動はすごく意味があるんだなというのを、お二人のお話を伺いながら再認識しました。というところで本日は締めたいと思います。ありがとうございました!

another life. academyでは定期的に説明会を開催しています。
ご関心がありましたら、ぜひお気軽にご参加ください

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2022.03.02