悪事を許さない、検察官の仕事とは
弁護士と法定でせめぎ合うイメーいの強い検察官ですが、実態はどのような仕事なんでしょうか。
検察官の仕事
検察官の仕事はなんといっても犯罪者を起訴することです。刑事事件の捜査を行い、起訴が相当だと思えば裁判所に法の正当な適用を請求し、裁判の執行を指揮監督します。
犯罪の捜査は本来は検察官が行うべきですが、実際は司法検察職員と呼ばれる警察が操作を行い、検察官が起訴を行うべきかの判断をします。
公訴権は検察官のみが持っていて、裁判ではどのような犯罪が行われたか、被疑者に何か特別な事情があるか、どのような求刑を行うか陳述を行います。
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検察官になるには
最難関の国家試験と言われている司法試験に合格する必要があります。
受験資格に司法試験予備試験への合格、もしくは法科大学院の課程を修了し、かつ5年間の期間において受験回数制限(3回)の範囲内であるという条件があるので、
大学で法律を学び、その後法科大学院や司法試験の対策学校に2−3年ほど通ってから受験する人が多いようです。
ただ、司法試験の合格率は出願者に対して20%弱と、そもそも受験までのハードルが高いのにさらに合格率も高くない難関試験といえるでしょう。
そして、司法試験に合格した後、1年間の司法修習を受け、さらに法務省が行う各採用試験を受け採用される必要があります。
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何歳までなれるの?
現在の司法試験には年齢制限はないので、勉強次第ではいつからでもなる可能性があります。ただし、検察官の採用試験があるので、弁護士などの実務経験がない場合は年齢が上がるに連れて厳しくなる傾向にはあります。
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犯罪を起訴することのできる唯一の仕事である検察官。責任は重い仕事ですが、その分の対価は大きそうな仕事です。
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2014.10.04