意外となんとかなるもんです。
カンボジアのカレー屋で、「選択肢」が広がる理由。

「海外就職研究家」として書籍の出版やセミナーの開催を行う森山さん。「選択肢を広げる」というキーワードのもと、カンボジアにカレー屋さんを開業した背景には、一体どのようなストーリーがあったのでしょうか?

森山 たつを

もりやま たつを|海外就職研究家・カンボジアのカレー屋さん
「海外就職研究家」として書籍の出版、セミナ開催ー、ブログの執筆活動などを行う。
また、「サムライカレープロジェクト」という、カンボジアのカレー屋で海外での就業体験ができるプロジェクトを運営中。

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サムライカレープロジェクト

働き始めてもった「海外への興味」


大学生くらいまでは特にこれといってやりたいことはありませんでした。

ただ、本を読んだりするうちに、高齢化が進んでいる現代社会では、
年功序列の日本式経営はもう無理だという感覚がありました。
だから、20代を日本企業で過ごすのは損だと思い、就職は外資系の企業にしようと決めていたんです。

また、個人的な考え方として、「成長している業界についていく」というキャリアプランを持っていたので、
まずは「ITバブル」のまっただ中に外資系のIT企業に、
その後、中国での自動車バブルを機に、自動車メーカーに転職しました。

両方ともグローバル企業で、外国人とも一緒に働く機会が多く、
海外を意識する機会も増えていきました。

特に、自動車メーカーでは今まで関わったことが無かったラテン系の人たちとも仕事をするようになり、
彼らの話を聞いているうちに、だんだんと「南米に遊びに行ってみたい!」という気持ちが湧いてきたんですよね。

ただ、最低3週間は休暇を取りたいと思いつつ、そんなに休める状況でもなかったので、
思い切って会社を辞めて、世界一周をすることにしました。

当時は、世界的に景気が上向きだったので、「いつでも帰ってくれば仕事に就けるだろう」などと気楽に考えていたんです。

ところが、世界一周の途中でニューヨークにいるとき、「サブプライムショック」が直撃しました。

正直「ああ、これはあかんな」と思いましたね。(笑)

でも、今日本に戻っても確実に仕事がないだろうと思い、割り切って旅を続け、
南米やインドで遊び続けてから帰ることに決めたんです。

海外での就職活動


帰国後、転職市場の市況は悪かったですが、何とか製造業向けのIT企業に就職をすることができました。
ただ、そこで働くうちに、少しずつ危機感を持つようになったんです。

製造業の工場は、中国や東南アジアなどの国へどんどん出て行っていたんですよ。
正直、このまま日本で働いていてもだめだ、と感じました。

今までは旅行という観点でしか海外を捉えていませんでしたが、
その現状を目の当たりにして、

「自分も海外で働こう!」

と決意したんです。

まずはネットなどで調査し、中国・香港・マレーシア・タイなど、
希望する仕事がありそうな国をリストアップしました。
そして、各国で現地の人材エージェントに登録をし、さらに情報を収集しながら
就職活動を続けていきました。

調査をしていて海外で就職する際の情報がほとんどなくて手間がかかりましたね。
決して手に入れるのにハードルがある情報ではないのですが、
これまでにあまりチャレンジした人も多くないのだろうと感じました。
そんな背景もあり、私は自分の調べた情報をブログに残していくことを始めたんです。

調べた甲斐もあり、色々な国で内定を頂き、香港かタイの会社で働こうと悩んでいた日のこと、
突然出版社から連絡をもらいました。

「ブログの内容について、本を出してみないか?」

というお誘いだったんです。

一度は海外で就職しようと決めたものの、そのタイミングで、一度考え直してみたんです。

海外での就職活動をやってみて、手ごたえは感じられていたので、
海外で働くことはまたこれからもできそう。
ただ、海外就職活動の研究は誰もやっていないので、今しかできないんじゃないか。

そんな風に考え、結局私は「海外就職研究家」として活動することを決意したんです。

「とりあえずやってみる」の体験


「海外就職研究家」になってからは、書籍の出版、セミナーの開催などで、
海外就職に関する情報を発信していきました。
やっていても楽しいし、有料メルマガにも購読者が増えていき、仕事としても順調に進んでいきました。

だいたい1年ほどやってみて、情報を提供して動き出す人は大体スタートを切ったんじゃないかなという感覚がありました。
実際に100人以上の方から実際に海外で働き始めたという声もいただきました。

ただ、その一方で、

「とりあえずやってみる」

という次の一歩に不安を抱える人がたくさんいることも、強く感じるようになったんです。

そこで、関心はあるけど不安をもった人に、次のステップを提供できないか、と考えるようになりました。
どうにかして、「とりあえずやってみる」という体験をノーリスクで提供しようと考えたんです。

そんな折、たまたまアジアで屋台企業を運営されている方にお話を伺い、
カンボジアで屋台を開くことを考え始めました。

ちょうど知人から店を借してくれるという話ももらえたので、
半ば思いつきで「カンボジアにカレー屋さんを開こう!」と決めました。

実際に屋台の経営を任せることで、「海外で働く」ことの体験をできる場をつくろうと思ったんです。

現地で日本のカレーライスが認知されていないこともあり、集客等は苦労しましたが、
働く人にとっては大きな気づきに繋がっています。

ルールなどを細かく決めずにかなり自由に働いてもらうので、
新しいことを自分でやりだすように段々積極的にもなるし、
屋台というシンプルな形態で経営に携わることにより、お金の流れの理解にもつながっていくんです。

外国人と話したことが無いと、まるで宇宙人のように思う人もいますし、
海外で働くことへの不安を抱えている人もたくさんいます。
でも、

「意外と何とかなるもんだな」

という気づきを得て、色々な選択肢が増えていくんですよね。

「海外で働く」という選択肢を


今後は、この「海外で働く」という選択肢を広げるための仕組み作りをしていきたいと思います。

日本では自分の働いていた会社以外で改めて働くというのは、
色々決めごとがあって結構窮屈だったりします。

でも、そんな人たちにも、

「最悪、カンボジアでカレー屋やればいいや!」

というように、海外で働くという選択肢があれば、
人生に対してポジティブになっていき、
自殺とかは少なくなっていくんじゃないか?と思うんですよね。

自分自身、海外でも就職できるという感覚を持ってからは、
人生がフリーダムなんですよ。(笑)

だから、もっと多くの人にカレーや体験をやってもらいたいです。
実際に、個人だけでなく、研修の一環で法人のお客様からも参加していただいています。

現在の店舗は満員が続いているので、
店舗を増やしたり、地域を増やしたりしていきたいですね。

「選択肢を広げる」というのが、私の人生のキーワードなんです。

2014.05.25

森山 たつを

もりやま たつを|海外就職研究家・カンボジアのカレー屋さん
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