WEB制作で社会を良くする一端を。
自分でやってみなきゃ気がすまないんです。
フリーランスのWEBデザイナーとして活動をしている小塩さん。なんでも自分でやってみないと気がすまないと、WEBの企画提案だけでなく制作をはじめ、また学習塾への提言だけでなく経営もされた過去があります。そんな小塩さんの半生を伺いました。
小塩 祐二郎
こしお ゆうじろう|WEBデザイン・制作
フリーランスのWEBデザイナー、制作エンジニアとして、
webサイト制作やwebサービスのUI設計、集客コンサルなど様々な案件を請け負う。
【支援案件】
Combinator
mdesign-works
どこにでもいる少年
私は京都で生まれ育ちました。
3兄弟の次男で、なんでもそつなくこなす兄と、スポーツ万能でくったくのない妹に挟まれ、
無難にやり過ごすような性格でしたね。
小学生の頃から剣道を始め、中学校ではテニス部に入りながら剣道も続けましたが、
すごく熱中しているというわけではありませんでした。
高校では部活に入らず、アルバイトをしてだらだら遊んで過ごしていました。
社交的な性格で、周りとは仲良くしていたのですが、
本心をさらけ出すような深い付き合いをする人は少なく、浅い繋がりの人が多かったですね。
周りの友だちはバンドに熱中していましたが、私には熱中できるものがありませんでしたね。
趣味でイラストを描いたりもしましたが、長続きせず、
やりたいことを考えるということ自体がなかったですね。
そのため将来なりたい仕事も特になかったのですが、
大学も、ほとんどの人が行っているからという理由で進学しました。
半年で退学
ところが、目的意識もなく大学に入ってしまったので、すぐに違和感を感じるようになりました。
朝起きて、大学に行って、適当に過ごして帰るだけの毎日で、遅刻や欠席も多くなっていきました。
そんな生活をしている自分自身に嫌気が差してきて、何か熱中できるものを見つけなければならないと思い、
入学半年ほどで大学を中退することを決めました。
半年だったらまだやり直せるし、決断を長引かせても良いことはないと思ったんです。
そして、改めて自分にやりたいことがないのか考えた時、海外に行ってみたい気持ちが湧いてきました。
それまで海外には行ったことがなかったので、純粋に興味があったんです。
また、大学を中退しているという負い目もあったので、
せっかく海外にいくなら何か学びたいと思い、旅行ではなく語学留学することにしました。
それからは、アルバイトでお金を貯める生活を始め、ここで多くのものを学ぶことができました。
自分に目標ができ、それに向かっていたからか、人の話を聞く姿勢が変わり、
店長や先輩の仕事に対する考え方や実体験の話が興味深く、すべてが学びに感じられたんです。
また、アルバイト先は紅茶を販売するお店だったのですが、
そこでの接客も一つひとつのことに学べるものがあって、
それまでは気づけなかったものに気づけるようになりましたね。
そして1年ほどでお金を貯め、ニュージーランドに留学に行きました。
パソコンを始める
ニュージーランドでは最初の半年は語学学校に通い、その後半年間は、国中を旅して回りました。
ここでは、人の暖かさを感じましたね。
ホームステイをしていたんですが、みんな優しく何か困っていたら助けてくれるし、
分からないことを聞けば教えてくれるんです。
オープンマインドだったのですが、
逆にこちらも心を開かないと相手も心を開いてくれないんだとコミュニケーションを通じて実感しました。
それまでの私は本心を隠して深い付き合いをしてこなかったのですが、
色々な価値観の人がいる社会では、本心でぶつからないとお互い理解しあえないことを学びました。
そして帰国後は、「海外にいけるかも」と安易な理由で、派遣社員として旅行添乗員の仕事を始めました。
ただ、並行して自分は何ができるのか、何をしたいのかを考え続けてもいました。
そんな時、知り合いからチラシやポスターを作れないかという依頼がきました。
正直、それまで自分のパソコンも持ってなかったし、デザインなんてやったことがなかったのですが、
パソコンスキルは今後必須になるし、必死にやればできるだろうと考え、その依頼を受けることにしたんです。
そしてパソコンを買い、イラストレーターソフトも使い始めました。
とにかく何でもやってみなければ結果は分からないと思うようになっていたんです。
口で言うのは簡単
パソコンスキルをさらに向上させたいと思い、今の自分のスキルで入れる企業を探していたところ、
アクセス解析をしている会社に入ることができました。
その会社はイラストレーターソフトの経験が必須で、
チラシ作りの依頼を受けてなかったら入ることができなかったので、ラッキーでしたね。
その会社ではクライアント企業のWEBサイトのデータを解析する仕事をしていて、
途中からは解析データを元に、改善の企画提案を行うようにもなりました。
ただ、自分でWEBサイトを作ったことがなかったのに、
「こうしたら改善されますよ」と言うのも違和感があったので、WEB制作を学び始めました。
そして3年ほど働いた時に会社の事業が売却されてしまい、そのタイミングで転職をすることにしました。
WEBの活用に力を入れている、もしくは力を入れようとしている企業を探し、
学習塾をフランチャイズで運営する会社に入社することになりました。
そこでは、フランチャイズオーナーを集めるため、また塾の生徒を集めるためにWEBを強化しようとしていました。
業績を上げる為に集客専門の部署を立ち上げ、フランチャイズオーナーに生徒集客の研修を行うなど、
結果を出すために必死に取り組んでいました。
しかし、ここでも自分自身が現場を知らないのに、偉そうに研修していることに違和感があったんです。
直営教室を運営したいと、収支計画や企画書を持って数えきれないくらい直談判しましたがかなわず、
同期と一緒に、自分たちのやっていることの効果検証をするために学習塾を立ち上げることにしたんです。
開業後は2年間が勝負だと思って塾自体の充実と、地域に合わせた集客手法を実践したところ、
予想以上の結果を出すことができました。
目的を達成したことで塾の経営から離れ、今はフリーランスとして活動しています。
関わって社会を良くする
今は、デザインや制作など、WEBのフロントエンドに関わる仕事を軸にしています。
学習塾から離れる時、ありがたいことに仕事の依頼が複数あり、個人として活動していくことにしたんです。
だから、フリーランスでないとダメだとは思っていないし、
自分でサービスを作る可能性も、どこかの企業で働く可能性もあるとは思っています。
ただ、仕事を通じて「社会を良くしたい」と思っています。
この思いは、 学習塾を経営して、教育という「世の中のためになること」に直結する事業に関わったのがきっかけで、
「社会」を意識するようになったことに起因しています。
仕事を通して 、成果を出し続け、満足してもらって「次はこんなことをしたいんです」と言ってもらえる仕事をし続けることで、
最終的に社会を良くすることにつながると思ったんです。
なので、今はご依頼いただく案件に関わることで、少しでも成果を上げてもらうことだけを考えています。
そうして今では、制作のみで終わらず、サイト運営やサービス設計、プロモーションなどの依頼も頂けるようになりましたが、
まだまだ自分自身が未熟なので、実績がもっと必要だと思っています。
まずは、依頼してくれた方に満足いただけるよう、
期限を守る、連絡を返すなど、あたりまえのことをあたりまえにやり続けることが重要だと思っています。
他にも大事なことはたくさんありますが、これだけは常に忘れず行動するようにしています。
怠けちゃいそうになる時もありますが、今まで出会った人を思い出し、
「あの人だったら絶対にやりきるだろうな」と、自分を奮い立たせています。
今までもいろんな人に影響されてきた人生なので、これからも人から学んで、
自分の人生の選択肢を広げていきたいと思います。
2014.10.08
小塩 祐二郎
こしお ゆうじろう|WEBデザイン・制作
フリーランスのWEBデザイナー、制作エンジニアとして、
webサイト制作やwebサービスのUI設計、集客コンサルなど様々な案件を請け負う。
【支援案件】
Combinator
mdesign-works
編集部おすすめ記事2019.10.11
編集部の伊藤です。秋は悩みの多い季節と言われます。例えば、ファッション。先週真夏日があったと思ったら、今週は台風到来と秋は天気が激しく変わるので、何を着るか悩みますよね。でも、そこで無難なファッションを選ぶと気分が上がらない。ファッションが心理状態に与える影響の大きさは様々な研究が示していますが、実はanother life.にもその実例があるんです。今回は、ファッションをきっかけに自分に自信がついた3名のストーリーをご紹介します。ぜひご覧ください。
寝たきりの17歳と社会を繋いだファッション。恩返しのためにパイオニアとして切り拓く道。
ファッションを通じて自信を取り戻してほしい!コンプレックスをチャームポイントに。
人生にBefore/Afterを!「短髪・体育会・ジャージが私服」だった私だからできること。