あなたはなんの「バカ」ですか?

筋肉から派生するあらゆるコンテンツを楽しむ総合メディアポータルサイト「筋肉バカドットコム」を運営する遠藤さん。体を張って多くの人にメッセージを伝える背景には、「バカ」で「まじめ」な思いがありました。

遠藤 大次郎

えんどう だいじろう|筋肉バカ
筋肉から派生するあらゆるコンテンツを楽しむ総合メディアポータルサイト
「筋肉バカドットコム」を運営する合同会社キンビシャスの代表を務める。
筋肉バカドットコム
アパレルブランドKINNIKUBAKA
筋肉の詩

理想と現実、両方が本音


学生時代は「野球バカ」と言われていました。

中学で野球部に入部して以来、とにかく野球のことばかり考えてましたね。
ものすごく負けず嫌いなんですよ。
最初はショートを守っていたのですが、
どれだけ頑張っても、ピッチャーが打たれると負けるという事に気付き、
監督に直訴してピッチャーにしてもらいました。

高校時代は、毎朝、家から17kmも離れた学校まで自転車をすっ飛ばし、
朝練をして、授業中は野球のために体力を温存し、遅くまで練習して帰ってすぐ寝る、
そんな毎日でした。
エースナンバーの1番もつけさせてもらい、楽しい日々でした。

反対に、勉強は苦手でしたね。
面白さが分からなかったです。
でも、授業中、本はよく読んでいました。
僕は勉強が苦手だから、このままいっても大学には進学できないだろうし、学歴はつかない。
「僕みたいな人間は、どう生きていけばいいのだろう?」って思ったんですよ。
でも、学校では勉強しか教えてくれない。
だからこそ、「自分で考えなければ」という危機感があったんですよね。
授業中、色々な仕事に関する本や、幅広い人の自伝を読んでいました。

「野球でプロを目指す」という目標と一緒に、「夢ばかり見ていられない」というような気持ちもあったんですよね。

どっちも本音だったんだと思います。

タイミングが来たような気がしたんですよ


高校卒業後、一旦フリーターになりました。
フリーターとはいえ、生きていくのに必要だと思った3万円/月だけ日雇いのバイトで稼ぎ、
あとは全て野球をしていました。
練習場までの交通費が1万円、クラブチームの部費が1万円、食費が1万円という内訳です。

しばらくその生活を続け、もっとちゃんと練習をしたいと考え、
知り合いから紹介された、スポーツの専門学校に進学しました。
専門時代も、寮の家賃を払うためのアルバイト以外は、全て練習に打ち込みました。
優先順位は、いつも野球が一番でした。

アメリカ独立リーグに挑戦する事に決めたのは、専門に入学して一年経った頃でした。

選手としてのピークが来た感覚があったんですよ。
ずっと自己流の練習で成長してきたのですが、その伸び率が変わってきたんです。

また、型を重んじる日本の野球では、
僕のように自己流のプレーは受け入れられなかったんですよね。
フォームを変えないと試合に出さないとまで言われた事もありました。
だからこそ、結果を出せば個性が認められるアメリカのスタイルへの憧れもありました。

自分にとって、タイミングが来たような気がしたんですよ。
色々と、ハッキリさせなきゃなって。

自分の持ち味が詰まったピッチング


独立リーグの選考はトライアウト方式で、候補者がチームを組み、試合を行います。
ピッチャーである僕に与えられた投球機会は、1イニングのみでした。

19歳の僕は、アリゾナという名前の異国の地で、
「野球バカ」を全うするための挑戦をしました。

任された1イニングを、僕はノーヒットで抑えたんですよ。

変化球とコントロールが通用したんです。
190cmを超える選手をアウトに打ち取りました。
僕の球が打てず、地面にバットを叩き付けて悔しがる選手もいました。

バカみたいに練習した、自分の持ち味が詰まったピッチングでした。

それでも、試合終了後、僕のもとに声をかけるスカウトはいませんでした。

「これだけやって無理なら、もう無理だよね」と思える、完全燃焼でした。

僕みたいなやつが結果を出せば、みんな喜んでくれる


帰国後、自分の力で生きていくことを目標に、色々なバイトを始めました。

自動車工場に、住み込みで働いてみました。
パソコンを買ってみて、タイピングソフトをいじってみました。
ホームページ更新のバイトを、一ヶ月でクビになりました。

僕が高校の授業中に読んだ本の中の人たちは、みんなものすごく苦労していました。

だから、僕もこんなところで立ち止まれないと思ったんですよ。

人一倍苦労はしましたが、やっと生活が出来るようになってきた頃、
僕はもう一度、何のバカになるかを考え始めました。

僕はなぜ野球をやっていたのだろう?
何よりも大切にしていた野球を通じて、何を目指していたのだろう?
そんなことを改めて考えてみたんですよ。
そうしたら、僕はもう既に答えを持っている事に気付きました。

僕が野球をやるのは、みんなを喜ばせるためだったんです。

小学生の時のソフトボール大会、僕が初めて野球をやった日、
僕がランニングホームランを打ったときのみんなの顔が、
今も強烈に焼き付いているんです。

「僕みたいな奴が結果を出せばみんな喜んでくれる」

ずっと、その一心だったんです。

挑戦することに価値がある


それがわかってから、野球みたいに多くの人を喜ばせる手段として、
僕はインターネット上で行動を始めました。

ブログやyoutubeに顔も本名も出し、みんなが面白がるような事をしました。
「会社を辞めて筋トレします」とブログで宣言し、本当に辞めて生活に困窮しました。
タイ料理屋の興行で、キックボクシングの試合に出て、
キャリアのある選手にボコボコにされました。

表立って言うと面白くなくなってしまうんですが、

「挑戦することに価値がある」

というコンセプトなんですよ。

僕は、頑張っても認められない人をたくさん見ました。
自信をなくして落ち込む人もいました。
そんな人が、自分がバカなことをやっているのを見て、
報われたり、前向きに考えることができたらいいなと思うんです。

今は健康や運動の悩みを解決するメディアを運営しています。
体を鍛えるブログを7年続けてみて、色々な人の悩みが目についてきたんですよ。
そういう悩みを、僕なりのやり方で少しでも解決しようと思うんです。

「●●バカ」って嘲笑で使われるじゃないですか?
僕はそうじゃないと思うんです。
一生懸命うち込んでいてすばらしいことだと思うんですよ。

だから僕は、「●●バカ」という言葉を昇華させようと思ってるんです。

2014.03.05

遠藤 大次郎

えんどう だいじろう|筋肉バカ
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