大城 友樹さんストーリーのトップへ
イメージと待遇の狭間での葛藤、挑戦の決断
退職してからは半年程度は一旦仕事から離れ、趣味だったテニスや読書等をしてゆったりとした生活を過ごしました。ストレスの無い環境に身を置き、まずは体調の回復に務めようという感覚でした。
そして、少しずつ仕事に復帰していこうと考え、大学の時に登録していたイベント設営・運営のアルバイトを再開しました。働き方の自由度が高く、業務自体は既に理解していたこともあり、リハビリのようなイメージで仕事をしていましたね。
そんな生活を半年程過ごす中で、改めて今後何をしていこうか考えると、やはり一番最初に基準となったのは、勤務時間や残業時間等の労働環境でした。そして、それ以外には特別な基準を設けず、事務から営業まで幅広く仕事を見ていくことにしたんです。
すると、調べていく中でタクシードライバーの求人を見つけました。それまで全く考えていなかったものの、よく内容を見てみると、休み方や働き方が自分に合っていることに気づいたんですよね。隔日勤務という1日働いて1日休んでという形態で月13日働くのに加え、2週間ごとのシフト制で日程の調整もしやすい環境だったんです。
ただ、そんな魅力を感じる一方で、業界自体のイメージは正直あまり良いものではありませんでした。直接の知り合いはいないものの、年収が低いんじゃないかとか、ドライバーの接客レベルが低いことでお客さんと揉めてしまうこと等、色々な噂を耳にすることもありました。また、個人的にタバコが苦手だったこともあり、駅前で集まってタバコを吸っていることへのネガティブなイメージもありました。
それでも、情報収集を行う中で、神奈川県横浜市を拠点とする三慶交通株式会社は、家から近く、最初の1年は仕事に慣れるために完全歩合制でなく月給25万円の最低保証もあり、本格的にタクシードライバーになることを考え始めました。何より、業界として接客のレベルが高くないからこそ、しっかり丁寧な接客をすればその中でプラスの価値を提供できるんじゃないかという思いもあったんです。
退職してから1年程経った27歳のタイミングで、私はタクシードライバーになることを決めました。