大城 友樹さんストーリーのトップへ
ベンチャー化するタクシー業界で目指すもの
実際に働き始めると、1日40人から50人、一番多い時には80人ものお客様を乗せる機会もあり、イメージより乗客数が多いことに驚きました。また、営業エリアとなる京浜地区でも、各施設のイベント状況を事前に確認してから流しで回ったり、朝は住宅街夜は飲屋街と、工夫をすることで成果も上がっていきました。
また、勤務時間は明確に決まっていることもあり、以前のように主体的に働き、時間が限られているから頑張れるような感覚があります。2週間前であれば予定も調整できるため、知り合いと予定を合わせて出かけたりすることも増え、働き方の点ではすごく満足していますね。
しかし、一方で接客にはついては実際にふたを開けてみてもイメージが悪い部分も多く、自分自身は乗っている方を出来る限り心地よく送り届けようと、以前より一層意識をしています。だからこそ、お子様がいるお客様に「ゆっくり走ってくれてありがとう」と言っていただいたり、ご年配の方の荷物を運ぶことを手伝って喜んでいただいたりするのはすごく嬉しいですね。
時には「名刺をください」と言われ、次回以降もリピートしていただける方もいらっしゃり、こだわっている接客が成果にもつながるのは、非常にやりがいを感じます。
もちろん酔っぱらいの方の対応で最終的には警察にお届けしたり、知らない場所に行く際に恐る恐る道を選んだり、仕事の中で大変なこともありますが、私は今後もタクシードライバーを続けていきたいという思いがあります。
というのも、タクシー業界自体、今はベンチャー的になってきているんじゃないかと思うんです。私自身、浜松の時代に車は買ったものの、地元の土地勘は無い状態で仕事を始めたので、特別スキル的に向いていたわけでもありません。しかし、ドライバーの平均年齢が上がり、数も減った現在は、新しい人でもやる気があればチャレンジできる環境だと思うんです。
だからこそ、長期的な将来は個人タクシーで仕事をしていくことも一つの目標としています。景気の影響を受けやすい業界なので、今はまだイメージという段階ですが、今は休みを利用して、他の場所の地理を勉強したり、外国人の方を乗せるために英語を勉強したりもしています。
そんな風に、自分にあった働き方であるタクシードライバーとして、挑戦の幅を広げていければと思います。
2015.04.26