大山 元彦さんストーリーのトップへ
自分は人に支えられて生きているという気づき
ところが、結果は全く出ませんでした。数ヶ月経っても契約はゼロ。努力もしたし、教えられた通り売っているけど、鳴かず飛ばず。上司からのプレッシャーも強く、売れないなら辞めた方がいいとも言われました。
でも、私は諦められなかったんです。絶対に負けたくないと。ストレス解消のためにお酒に頼り、肝臓を悪くして入院をした時でさえも、一日も早く現場に戻りたいと思っていたほどでした。
それでも2年間は全く結果が出ませんでした。生命保険の営業は人脈が勝負で、プルデンシャル生命では大学生時代に確固たる人脈を獲得している体育会の営業マンを多く採用しているのですが、私は田舎から出てきた人間で、そんな人脈はありませんでした。それも見越し、苦労するのは私だと会社は分かっていたので、一番最初は不採用になった一面もあったんです。
しかし、3年目に1人の社長と出会ってから、私の運命は変わりました。ある時、自宅の引っ越しをすることになり、電話帳で見つけた引っ越し業者に連絡をしました。
すると、その窓口の人は非常に丁寧で気持ちがよく、引っ越し自体も快適に済ませることができました。その時に、スタッフの人に社長さんはどんな人なのか聞くと、「とても人がいいんです」と言われ、後日その社長に電話をかけてみることにしたんです。
気持ちの良い引っ越しができたことへの感謝の気持を伝え、御礼のために、自分が唯一できることである「保険の話」をさせて欲しいとお願いしたんです。もちろん最初は断られたのですが、「絶対に聞いてよかったと思える話をします」と30分程粘ると、ついに先方が折れて、会いにいけることになったんです。
すると、その社長にも、その奥さんにも気に入ってもらうことができ、そこから親交が生まれていきました。そして、保険の営業で困っていることを話すと、20人ほどの方を紹介してもらうことができたんです。それも「大山君から連絡が行くと伝えてあるからね」と。
自分を信頼してくれたことに、感謝をしてもしきれなかったですね。「君と会って保険へのイメージが変わったし、彼らにも君と会って欲しいから紹介するんだ」と言われ、絶対にこの信頼を裏切ってはならないと誓いました。
自分は人に助けてもらって生きてること、人への感謝を忘れてはならないことを、心から学べた出来事でした。